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美少女 羞恥徹底
【学園物 官能小説】

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玩弄-1

 あの一回だけで沼口が許してくれれば、忘れてくれれば……と願っていたが、そんなわけにはいかなかった。

 また辱めを受けに行くも同然で気が重かったが、断ったらすべてがおしまいになる。恵理子は重い足どりであのギャラリー・ユピテルへと向かった。休みの日だったが、親には美術展に行くと言っておいた。画廊と美術館、行先自体はそんなにかけ離れたものではないが、その目的が違いすぎる。

「よく来たね。じゃあまずは、制服に着替えてもらおうか」
 中に入るなり、待っていた沼口にいきなり言われた。もう従順になるしかないと知ってか、前のように回りくどいこともせず、単刀直入だ。

 休日だから彼女は私服姿だが、沼口からは制服を持参するように言いつけられていた。
どういうつもりか測りかねつつも、言う通りにするしかない。最初から制服を着ていくことも考えた。ただ今まで休みの日に学校行事もないのに制服で出かける習慣は全然なかったから、親に変に思われそうな気がしたのでやめたのだった。

 恵理子の着てきた淡い水色のワンピースは、それはそれでとてもよく似合っていた。美少女なのに未だにおしゃれに疎い恵理子が自分で選んだものではなく、実際は母親が買い与えたものにすぎなかったが、そのセンスはなかなか良いのだろう。沼口から見ても彼女の可愛らしさを引き立たせるように見えた。だが、今回はしたいことがあったのだ。

 着替えろと言っても、画廊に更衣室などあるわけがない。恵理子は女子トイレの中で着替えようとしてドアノブに手を伸ばしたが、沼口は立ちふさがるようにそれを制し、許さない。彼女をギャラリーの奥まで追いやるように進ませると、そこで命じる。

「ここで着替えてな」
 当然のように、沼口の見ている前で着替えさせられる。あの時一度裸まで見られたとはいえ、恥ずかしいことに変わりはない。体育の授業の時に同性たちの前で着替えるのだって気になるぐらいの恵理子なのだ。

 だが、逆らいようがない。観念した恵理子はバッグに入れておいた瀬山中学の制服を取り出した。着てきたのが折悪しくワンピースなので、着替えの途中で一度、下着姿にならなければいけない。

「よしよし、ブラもパンツもちゃんと、白にしてるな」
 その過程で、沼口は彼女がちゃんと、下着についての言いつけを守っていることも確認した。後で愉しみはいくらでもあるからか、今はその恰好で止めはしない。
恵理子は沼口に背を向けた状態でそそくさとスカート、ブラウスの順で身につけた。そしてリボンを結んで、制服姿を完成させると、脱いだワンピースを丁寧に畳んでバッグの上に乗せ、沼口の前に向き直った。

 臙脂と深緑のチェックスカートに白のブラウス、スカートに使われているのと同じ臙脂色のリボン。 公立中のものながら、なかなかいいデザインだな。恵理子のような娘が着ると、可憐なイメージがいよいよ引き立つじゃないか。

 スカートは膝まであり、ひところの女子学生の制服に比べるとずいぶん丈も長くなったものだと、沼口は過去を振り返って思う。ただ、あからさまに脚の露出度が高いミニスカよりも慎ましやかなこちらのほうが清楚な少女にはお似合いだと、感慨を込めて眺めた。
恵理子の制服姿の美しさに、沼口は改めて感心した。初めての時は脱がせることに集中するあまり、この姿を存分に堪能する機会はなかったなと、今さらながら感じる。

 制服は少女を美しくする。

 このあまりにも自明な真理を再認識しつつ、沼口はカメラを手に取る。
 ちょうど横に飾られた絵画があり、彼女が学校で美術部員であることを象徴するようなショットに仕上がった。
 これぐらいなら、恵理子が普通に撮ってもらっても嬉しい写真のうちに入るだろう。

「やっぱりほんとに可愛いよな。アイドルにもなれるんじゃないかな。絶対人気爆発だ」
 沼口はそう絶賛する。同じようなことを恵理子は同級生から言われたこともあるが、意味あいが違いすぎる。

「まあアイドルデビューなんかしたら、俺だけのものじゃなくなっちゃうから、そんなの許さないけどね」
 もちろん、今日の沼口の目的は恵理子の制服姿だけではない。


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