晒される裸身-3
「ほら、その手をどけな」
恵理子は躊躇ったが、拒否しても力ずくで手を引き剥がされるだけだ。逆らったと思われたら恐ろしいことになる。もう観念するしかなく、ゆっくりと両手をどけて、女の子の大事な部分を沼口の眼前に晒した。
恥毛は、そこそこ生え揃っていた。すでに鋭角の逆三角形をなして丘から陰裂の上部にかけて覆っている。透き通るように真っ白な肌だけに、黒い毛はいやでも目立った。
恵理子にとって、萌え出てからというものの、母親にも見られたことのない秘密の茂みだ。それは大人の女性への階段だとはわかっていた。けれども少女らしい潔癖さからは黒々とした毛は汚らわしくも思える。いっそのこと剃ってしまおうと思ったこともあった。そんな多感な思春期のただなかだけに、それを男の前に晒されるなんて恥ずかしくてたまらない。
沼口はごくりと生唾を呑み、舐めるような視線でその生え具合を確かめる。
「可愛らしい顔をしてても、ここに生えるものはやっぱり生えるんだな」
そんなふうに言いながら、沼口は指先で叢を撫でまわす。そのひと撫でごとに恵理子の全身がわなないた。男の手で恥毛を弄ばれるなど、清純な女子中学生にはたまらない辱めだった。
若草を思わせるやわらかな感触が、沼口の指先には心地よかった。縮れもほとんどない。やはり、まぎれもなく若い娘のものだった。さすがに成人女性ほどの濃さはないから、秘裂のかたちはじゅうぶんに確認できる。叢の蔭で、恥ずかしげに貝のようにぴったりと綴じ合わさった佇まいは、穢れを知らぬ乙女に相応しかった。
恥部のありさまを一通り観察してから、あらためて沼口は素裸になった美少女の全身を見渡した。可愛らしい顔と、あられもない下半身。真っ白な肌と、黒々とした叢。その対比がたまらなかった。
「まあ、どうせ全部剃るんだから同じだけどな」