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ひととき略奪
【その他 官能小説】

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結婚式、からの…-8

俺と詩織は1つの布団の中で横になりながら、無言の時を過ごす。
その無言の時間の間に、俺はタクから教わった口説き文句をシミュレーションし、詩織を“落とす”準備を整える。

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「なんか眠れないなあ……」
シミュレーションを終えた俺は、おもむろにポツリと呟く。

「眠れないですね…」
「詩織はなんで眠れないの?」
「なんでって……友達があんなコトしてるトコロを見てしまった後に、ぐっすりと眠れるわけないじゃないですかぁ…」
「まあそうだよね、あんなエッチな姿を見て、俺もすっごいムラムラしてる。
その後にカワイイ詩織と添い寝してるんだから、グウグウ寝られるわけがない……」

そう言いながら、俺は詩織のキレイな黒髪へと手を伸ばす。

「直人さんって、見た目マジメそうですけど、実は軽い男なんですね……」

詩織の手は俺の腕を優しく掴み、伸びてきた手に少しだけ抵抗する。

「いつもはこんなんじゃないよ。詩織があまりにも俺のタイプだから……それとも、詩織は俺のこと、どうでもいいと思ってるの?」

「どうでもいいなんて思ってないけど……」

詩織は少し顔を赤らめて、俺の言葉を否定する。
これをチャンスだと感じた俺は、手を詩織の髪の毛から頬へと移動し、詩織の目をじっと見つめて……


詩織と唇を重ねる。


唇を離すと、詩織は顔を赤らめたまま、少し困った顔をしている。

「今日会ったばっかりなのに………そんなのダメ………」

「今日会ったばっかりとか関係ないよ。大事なのは時間じゃなくて相手じゃない?俺はもっと詩織のことを深く知りたいんだ。」

そう言うと、俺は、詩織と再び唇を重ねる。
今度は詩織の口の中へと舌を侵入させ、詩織に更なる刺激を与える。

「ん……ダメぇ………あっ……」

詩織はか細く抵抗の声をあげるが、徐々に快楽へと引き込まれているのが分かる。

「はあぁ………」

俺が唇を離すと、詩織の口から熱い吐息が漏れる。

俺はもう一度キスをし、詩織の服の中へと手を忍び込ませていく……


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