高山の回想 その7〜研究-1
帰国した私は、大学を卒業し、父の事業を手伝って必死に働きました。その一方で毎週金曜日は必ず複数の女性と関係を持ちました。お相手をしてくれた女性に気付かれないように、その女性のデータをPCに記入し、可能な範囲でコッソリ写真まで写しました。身長・体重・腕の長さ・足の長さ・ヴァギナの形・大きさ・クリトリスの位置・大きさ・愛液の匂い・味・量など…最初の内は長さを測る為に指に目盛りを書いて図りました。
21歳〜40歳まで20年間でおよそ2,000人の女性のデータを集める事ができたのです。ソフィアのようなクリニックを持つことができない代わりに、私は自分自身の身体を使って日本人女性の身体のデータを収集したのです。そして、この20年にも及ぶデータ収集は意外な副産物をもたらしてくれたのです。
ソフィアの屋敷を出る時に貰った薬は使わずに、射精抑制が意識的にできるようになったのです。そこで余った薬を薬品会社に依頼して成分を分析させ、複製を作る事に成功しました。
次の5年を掛けて、このデータを基にして女性のタイプ別に感じやすいポイントや、体位、挿入角度、挿入深さ、挿入速度を実際に確かめてみました。思った通り、ヨーロッパの女性と日本の女性は骨格が違いますし、ソフィア達と同じ体位や挿入では合わない事が分かりました。
この時には一度も射精せずに何人もの女性と次から次にセックスする事で、一晩で10人の女性とベッドインできました。土日は部屋に籠ってインターネットでいろいろな快楽に関する資料を読み込みました。特にヨーロッパの裏社交界(ソフィアのようなグループは他にもあったのです)とヨガに興味を惹かれました。元来ヨガとセックスは強く結びついていて、ヨガのポーズはそのままセックスの体位になっているものも沢山あります。ソフィアのグループが準備運動としてストレッチをやっていたのも、肉体をリラックスさせ、性感を高める効果があったものだと思います。
10年前、父が亡くなってやっと全ての事業が私のものになりました。懸命に働いたおかげで事業は順調に成長し続けていましたので、私は経営権を譲ってオーナーとして悠々自適の生活ができるようになったのです。そして7年前にこの教室を開きました。
かつてのソフィアの規模には到底及びませんでしたが、小さいながらもメンバーを厳選した会員制の教室にしました。今会員はインストラクターが男性5人、女性会員が20人います。私以外の男性4人のメンバーは全員私がスカウトしてここでインストラクターをやって貰っています。女性メンバーはアシスタントが2人、セクササイズメンバーが13人、5人は普通にパーソナルトレーニングだと思っています。
もちろん、普通のパーソナルトレーニングのコースでも筋トレやヨガなどで時間を掛けて身体を綺麗に保つこともできます。毎週金曜日が特別な日になります。金曜以外はインストラクターが付いたパーソナルトレーニングになっています。20台〜40台のイケメンぞろいですので、パーソナルトレーニングも結構人気があるのですよ。セクササイズメンバーになられた女性は、皆さん最初はパーソナルトレーニングのメンバーでした。インストラクターと接している間に少しずつセクササイズに向いているのかを判断して、興味を持った方には特別クラスの存在を教えます。
「ええ、そうです、カナさん、あなたはパーソナルトレーニング以外の方法でセクササイズメンバーに誘われた最初の方ですよ。何故って?あなたが1か月ぐらい前に出会いの掲示板で会ったシュウジ君はうちのインストラクターです。彼とのセックスは如何でしたか?なかなかのものだったでしょう。彼は優秀ですよ。飲み込みも早い。未だ射精抑制はできてないのですがね。彼から特別に推薦があったのですよ。あなたなら必ずセクササイズメンバーになれるとね。どうされますか?」