ヒトミとトオル -夢精に纏わる二人の関係-(2021/05/10)-2
「トオル!
また夢精したわね!
出してから寝なさいって、私、言ったわよね?
お願いだから、オナニーしてよ!」
トオルの部屋のドアを開けるなり、
ヒトミは一気にまくしたてた。
ヒトミの口調はトオルが小さい頃から変わっていない。
トオルに対しては本当の姉の気分になるのか、
どこか小言を言うような感じになることが多い。
トオルの方は、ヒトミのそんな口調には慣れてしまっていた。
「・・・ごめんなさい。
僕、部活で疲れて眠くて・・・。」
きまりが悪そうにトオルが答える。
「もうっ・・・。
眠くてもさ、出してから寝てよね。
洗濯するの大変なんだから。」
「・・・分かったよ。
・・・・ごめんなさい。」
「もうっ・・・、
そうやって謝れば済むと思ってるでしょ?
こういうやりとりするの、何度目?
何回言っても直らないから、
私、決めたわ。」
「決めたって・・・、何?」
「トオルが出すのをこの目で確認する。
今夜から、トオルは私の目の前でオナニーして。」
「えーっ!!」
トオルが素っ頓狂な声を出した。
「しょうがないでしょ!
トオルが約束守らないんだから!」
* * *