女らしく【番外01】『まっどとマッドとMad』-2
「知りませんよ、新兵器なんて」
アレ…言ってませんデシタカ?
じゃあ、右腕を突き出してクダサーイ。
そしたら、右腕に力を込メテ。
Stop!ストォォオプ!!!こっち向けナイデ!
そう、壁に向かって…我輩が『0』っていったら力を込めてクダサイヨ。
そうデース。3……2……1……0!!!
バッチィィィィン!
何かが弾かれ、壁にめり込む。
「ヤリマシタヨ!」
「は、博士これは…」
ミリィの右腕は肘から先が無い。
何故なら、今めり込んだのから…
「その通おおぉぉり、『ロ◯ットパンチ』デース!!」
ゴガン!
鋼の腕が頭を直撃する。
「Noooo…ミリィ!何するんデスカ!」
痛いじゃないデスカ!
「何付けてるんですかぁ!」
ミリィ!ロ◯ットパンチは狂科学者の…いや…男のロマンなのデース!!
「私は女です!さあ実習に行きますよ!」
我輩は用が有るんデス…だから、その新兵器で幽霊だろうが何だロウガ、逆らう相手に鉄拳制裁してキナサーイ!
「もういいですよ!一人で行きますよぉだ!!
…帰りに博士と遊びたかったのに……」
そう言って腕をはめ直し、我輩のラボを出ていク…
う〜む、最近ミリィは反抗的デスネ…
いっそ、人格変化プログラムを組み込みマスカ…
……そういえば、プログラムの仕方忘れてシマイマシタ…それにミリィが機械なのは両手両足だけデシタネ……
まあ、帰ってキタラ、お仕置デス♪
じゃあ、とりあえず…寝まショウカ……
ピーッ!ピーッ!ピーッ!……
鋭い警告音がラボに響く。
う〜ん眼鏡…眼鏡…って頭の上デシタネ。
瓶底をかけ、辺りを見渡す。
オンヤ?ミリィからのSOSデスカ…
どうシマショウカ…うーん………
ピーッ!ピーッ!ピーッ!ピーッ!……
尚も響く警告音。
………………仕方ないデスネ。
行きマスカ…
得物は…コレでいいデショウ…
傍らにあった一本のメスを持って、それを白衣のポケットに放り込む。