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ひととき略奪
【その他 官能小説】

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はじまり-2

あなたは「ひととき融資」という言葉をご存知だろうか?
ひととき融資とは、金持ちの男が、お金を貸す見返りとして、若い女性にエッチな関係を迫るものである…


ここに一人の男がいた。
名は山田 直人(やまだ なおと)と言う。
年は40代。特徴のない顔で中肉中背。職業はサラリーマン。
これまでの人生で彼女がいたこともあったのだが、結婚には至らず現在まで独身。
こんな平凡な男であるが、直人には一つだけ周りに誇れるものがあった。

それは貯金額である。

特に趣味もない直人は、給料をもらっても生活費以外に使うあてもなく、ひたすら貯金に励んでいた。
また数ヶ月前に親が他界し、一人っ子である直人はその遺産を丸々相続した。
その結果…
5,000万円をゆうに超える貯金を直人は持っていた。

しかし、そんな大金を使うあてもなく、ただ貯金額を増やすだけの日々であった。

あの日がくるまでは…



ある日、直人がスマホでニュースを見ていると、刺激的なタイトルに目を引き付けられた。

「金貸すから一発ヤラせて…個人貸金で横行する“ひととき融資”」

これはどういうことだ…直人は慌てて本文のページを開き、記事を読み進める。

要約すると…金持ちの男が、SNSでお金に困っている若い女に融資を持ちかけ、お金を貸す時・返す時といった機会に、見返りとしてのセックスを要求する、といったものである。
「お金も返ってくるし、性行為もできる素晴らしい融資」なんていう、経験者の男性のとんでもないコメントも掲載されていた。

これはすごい…直人は思わず呟いた。

直人は人一倍お金を持っているが、それ以上に性欲も人一倍凄かった。
しかし、プロの女性の世話になるのは生理的に受け入れることができず、いつも性欲をもて余していた。


この方法なら、素人女性を好き放題にできる…

思いたったら即行動。直人は早速、SNSに投稿した。

「お金お困りの方、ご相談下さい。
できるだけ速やかに、可能な限り融資します。
#個人間融資
#即日融資
#お金貸します」

こんな投稿でほんとにメッセージが来るのか…半信半疑ながらも、やはり期待感を抑えることはできず、10分に1回ぐらいの頻度で思わずSNSを確認してしまう。しかし…

「新着メッセージ0件」

まあそうだよな…諦めた直人はベッドに寝転がり、深い眠りについた…


リンリンリン♪

スマホのアラームが鳴り響く。

「ふわあ…もう朝か」

まだ眠い目をこすりながら、アラームを止めるためにスマホを見る。
すると、SNSに一件のメッセージが届いていた。

「お金に困っています。お時間のある時に相談に乗っていただけませんか?」


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