アリエスの女 始まりの章-5
「先生、なにを」
「君はオイタをしそうだからね。しばらくそうしていなさい」
「ひどい……」
彼女は眉間にしわを寄せてふくれっ面を見せた。
「あとで好きなようにさせてあげるから。ちょっとは我慢しなさい。ほら乳首舐めてあげるよ」
硬くなった乳首を軽く舐め吸いながら甘噛みをしてやると真帆は息を荒くしながら悦びの声を上げ始めた。
「あ、ああん。気持ちいいです」
普段鍛えられているせいか優しく舐めあげるより噛んでやった方が感じるらしい。右の乳首を噛みながら左の乳首をつまんでねじっていると「ああっ。もう、先生、はやくきて。我慢できない」と声を荒げてくる。
「まだまだこれからだよ。僕のほうも準備できていないんだからね」
手を縛っておいてよかったと思いながらいまだ勃起していない自分の一物に一瞥をくれて愛撫を再開する。せっかちな彼女のようなタイプにあまり長い間我慢せさせても逆効果だろう。程よいタイミングを見極めながら次の行為へと移行した。
パンティーを脱がせると短くカットされ綺麗に手入れされた芝生のような陰毛が現れた。
「さすが。見せる仕事してるだけあって、どこも手入れが完璧だね」
褒めると照れ臭そうに真帆は荒い息混じりで答える。
「女同士の目ってシビアなんですよ。油断できないんです」
「じゃ、男といるときはもう少し油断して」
もう一度口づけをすると最初よりも柔らかい唇と舌遣いでリラックスしてきた感じが伝わってきた。彼女の下半身のほうへ僕は身体を下げていき引き締まって綺麗なラインの膝下と足首を持ち上げ唇を這わせる。
「綺麗な足だ」
滑らかな内腿に口づけてから尻を撫でまわした。しっかりした臀部だ丸く立体的だがしまっている。股関節に舌を這わせる。真帆はじれているが我慢をして低い呻き声を上げながら強い快感を待っているようだ。かき分ける必要のない茂みに顔をうずめ花芽を吸い上げると「きゃあんっ」と短い悲鳴のような声が上がった。気にせずに舌先でこねくり回し吸ったり舐めあげたりした。
「ああん、あん、あんっ。き、きもち、いっ、あん……」
彼女のクレバスからじゃ香のような香りが漂ってくる。蜜壺に中指を差し入れると熱く潤んでいて今か今かと待ち構えているように吸い付いてきた。彼女のサラッとした愛液とヴァギナの締まりの良さが若さを感じさせる。クリトリスの裏側のGスポットを探りながらゆるゆると中指を動かしながら花芽を吸っていると「んんっ!あっ、はっ、んんん」と身体を揺さぶりながら真帆は声を上げていた。数秒後、中指に肉の収縮が伝わったので引き抜いて唇も離した。小刻みに揺れている膝頭を見ながら僕は身体を起こし真帆の顔を方へ近づいた。
「イッタの?」
額に汗をにじませ苦し気な表情で真帆は荒い息を短く繰り返している。
「あ、はっ、はあ。はあはぁ。先生、これがイクってことなの?」
「ん。そうだよ。イッタことなかったの」
僕は手で彼女の額の汗をぬぐいながら尋ねた。――イッタことなかったのか……。
「こ、こんな、感じ、はじめて……。すごく気持ちよかった……」
「女の人の気持ちよさはこんなものじゃないよ。我慢した甲斐があったでしょ」
真帆は紅潮させた顔でコクリと頷いた。
「まあこれ以上の快感を与えられる自信はちょっと僕にないんだけどね」
「先生。ワタシ、先生の事気持ちよくしてあげたい。どうしたらいいですか?」
手首のネクタイをほどいてやると身体を起こして真帆は僕の顔を見つめた後下半身に目を動かし
「やっぱり魅力がないですか?」と言いながら股間に手を伸ばしてきた。
「そんなことないよ。君はとても魅力的だ。僕はもう若くないしすぐさま身体が反応しないだけだよ」
「あの、しても……いいですか?ここ」
「――いいよ」
許可すると嬉しそうに真帆は僕のベルトを外しスラックスを脱がせた。黒のボクサーパンツはすぐに脱がさず上から優しく擦り丸く円を描き始めた。
「一気に脱がされるかと思ったよ」
笑いながら言うと彼女ははにかんだ。少しずつずらしまだ大人しいペニスをそっと取り出し真帆は口づけをする。鈴口にちょろちょろと舌先で舐め、だんだん咥えていき、いまだ柔らかい一物を口の中にほおばり弄び始めた。
「んん。う、む」
彼女の口の中は熱く大ぶりな舌が波打つようにペニスをしならせる。じわじわと硬度を帯び始めると真帆は徐々に口から出していき「硬くなってきた」とか「大きい」などとブツブツ言い始めた。
「欲しいの?」
すっかり大きくなった肉棒の目の前で真帆はうっとり眺めている。
「欲しいです」
「自分でまたがってハメてごらん」
ごくりとつばを飲み込んで真帆は馬乗りになり自分のヴァギナに亀頭をあてがった。