ある夫婦の始まり-1
ある夫婦の話。
夫 あきら42才普通の会社員と
妻 さえ35才普通のパート
子供が一人いる、どこにでもいる普通の夫婦には
秘密の楽しみがありました。
まさかこんなことになるとは、あきらは、
想像することは、できなかった。
あきらには、コンプレックスがありました。
それはセックスに自信がない事である。
始まりは学生時代のに初めて付き合った彼女に
言われた言葉が、20年以上たった今でも、
忘れられないでいる。
同じ学校に通っていた彼女の彩が、放課後
女子たち数人と話していることを聞いてしまった。
「あきらは、早過ぎだし！おまけに小さいの。
私の親指くらいだよ」
「今までの彼氏の中でダントツ一番小さい。
入っているかもよくわからないよ。」
そうなんだと回りの女子が相づちをうち
彩は話を続けます。
「エッチ以外は、好きなんだけどね。
傷つけたらかわいそうだから、小さいなんて言えないし、だから、演技するしかないよね。」
あきらは、涙が出そうになりながら、その場を走り去りました。
その日から、エッチをすることができなくなり、
自然と別れた。
あきらにとっては、忘れられない言葉。
それから数人と付き合うことは、できたが
エッチをするときに彩の言葉が浮かんでしまい、
目の前にいる彼女も同じように思っているんじゃないか、演技していると思うようになり、
付き合いは、長くは続かなかった。
10年近く彼女がいないあきらに、ようやく彼女ができ、その彼女が、今の妻さえである。
結婚して子供できて幸せな生活を家族で過ごしていたが、あきらがずっと持ち続けているコンプレックスにより、あきらは、妄想が膨れ、我慢できなくなり、さえに相談することになる。