ある夫婦の始まり-7
目が覚め、リビングに行くとそこには、何も変わらないさえの姿がある。いつもと変わらない姿が不思議だった。昨日の寝とられ性癖を告白したことであきらは、ドキドキしていたのが、恥ずかしくなる。そそくさと朝食を済ませ家を出た。
電車に乗り、すぐに鈴木さんに昨日の告白の件を連絡をした。
高揚しているあきらの気持ちとは、違う反応の内容の返信が来た。
「告白した事は大きな一歩だよ。
奥さんの反応は予想通りだね」
「どういう事ですか?」
「他人とセックスを知ろって言われて、
わかりましたってすぐにならないでしょ。
やはり、時間がかかるものですよ」
あきらは、冷静になり考えたら、確かに鈴木さんの言う通りだと思った。
この後は、どう進めればよいですか?と聞いてみた。
「今後はどうすればいいですか?」
「焦らずにいかないといけないよ。
まずは定期的にしっかりと奥さまとの
セックスは、続けてください。
後は、バイブとかディルドなどで疑似3Pや
他人棒を自然に意識させるようにしましょう」
「わかりました。色々考えてみます」
仕事は、手につかずに時間だけが過ぎていき、
定時になり、そそくさと電車にのり、
たどり着いたのは、秋葉原にあるアダルトグッズの店だった。たまにくる事はあった。
寝とられや巨根の素人ものをたまに購入しては、
妻のいないときに見ながら、妄想を膨らませていた。しかし、今日は違う。大人のおもちゃのコーナーへ真っ直ぐに向かうと、そこには、たくさんのおもちゃがあった。あきらは、大人のおもちゃを購入したこともなければ、使ったこともない。
鈴木さんに教えてもらった通りに、バイブやディルドを一つ一つ真剣に見ていた。これがさえの中に入ると思うと、期待と共に悲しい気持ちもあった。どれも自分のものより遥かに大きいからだ。これを入れた後に自分のを挿入したところで、入っているのかわからなくなるんじゃないかと思った。昔彼女に言われたようになる。
2つ購入を決めた。一番人気とかかれたバイブと中が空洞になり、ちんぽに被せ、腰にベルトで留められるディルドである。また、もう少し徘徊していると、ベビードールや下着のコーナーにいた。そこで一つ購入した。黒の透け透けの上下の下着に、レースのついたベビードールである。
早速使用してみたくなり家路を急いだ。