睦み事のそのあとで・・・-1
「ついでに告白しちゃうとさ、アタシも感応しちゃったのよ。ものすごく興奮してさ、指で何度もイッたのよ。それこそ、夜が白むまで、何度もしちゃったの」
傍らの芳恵は、まるで見ているような眼差しで、陶酔し、興奮までしている。
「あっ、イヤね、もう・・・」
芳恵の局所を弄れば、思った通りに潤いが戻り始めていた。
「もう一回、する?」
僕がそう尋ね、張り詰め始めた陰茎とともに起き上がると、芳恵はゆっくり首を振る。
「今日は・・・もうやめておきましょ?・・・我慢できない?」
「興奮しちゃったな、芳恵の話。我慢できなくはないよ。明日に取っておいてもいい」
「そうね、疲れたわよね。・・・でも、興奮したのは、アタシの話?それとも、お母さんの話?」
小悪魔のような笑みを浮かべ、芳恵がそっと尋ねる。
まさに小悪魔だ。ひとり寝の寂しさに、オナニーに耽る牧子の話にも興奮したし、それに触発され、母親のオナニーを窺って、秘所を手繰る娘の話も興奮する。
言い淀んだものの、結局僕は素直に言った。
「芳恵のオナニー姿を想像して、と言いたいところだけど・・・。芳恵のお母さんが自慰に耽るのも興奮したよ・・・。つまり、両方だ」
すると彼女は予想外にも、嬉しそうに顔をほころばせた。
「そう」
とだけ言って起き上がり、身支度を始めた。その姿、自分の寝床に戻るというよりも、ピクニックにでも行くような、浮足立ったものだった。
彼女には何か思惑があるに違いない。そんな思いに至った僕を残し、芳恵は自分の寝床に戻って行った。今晩の芳恵との性宴はここまでだった。