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芳恵叔母ー暴かれゆく性癖
【近親相姦 官能小説】

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母もオンナなの・・・-1

 乳房を揉まれて気持ちよいのだろう、芳恵は僕が乳房を弄びやすいよう、カラダの向きを少し変え、僕の頬に軽くキスした。
「嬉しいわ。でも、それが怖いのかも。・・・アタシのカラダ、アナタいつか飽きてしまわない?」
そう言われても、この時の僕は少なくとも芳恵の肉体に耽溺し始めているころだ、先はわからなくとも、まだまだ彼女の肉体で得られる歓を尽くしたいと思った。
「飽きる、だって?思ってもみないよ、そんなこと」
素直にそう言うと、芳恵は少し意地悪そうな笑みを浮かべる。
「わかってるわ。オンナを三十年ほどやってきているもん。オトコってさ、今はそう言うけど、絶対に飽きが来ると思うのよ」
最後は寂し気に芳恵は結ぶ。
 「そんなことないと思うなぁ。じゃ、浮気でもしてみえお、というのかな?いいの?他のオンナのカラダを漁ってみても?」
「あはは、ダメに決まってるじゃない?」
芳恵がそこまで値もんが足りを言い終えた時、廊下境の扉の隙間がそっと閉じた。微かにだが、足音のようなものが遠のいていく。
 ふたりとも、扉を同時に窺っていた。芳恵が振り返り、そっと頷いて囁く。
「お母さん、だわ・・・」
そうだろう、と僕も頷いた。
 牧子が僕らのセックスを覗き見る。セックスの最中はそうして覗き見られることに快感を感じ、見せつけてやれと望むほどに興奮し、芳恵とのセックスも激しいものとなった。
 芳恵もきっとそうだろう。女上位で盛んに腰を振り立てながら、ちらちらと扉を窺っていた。見られていることに彼女も興奮し、激しく燃え踊る彼女の肢体が鮮烈に脳裏に蘇る。
 だが、興奮がいったん醒め、こうして芳恵とのひとときを愉しんでいる最中に、牧子の覗きを思い出してしまったら。理性というタガが僕を締め付ける。
 親戚である芳恵との関係も罪深いものだし、その母親に、娘とのセックスを見せつけるなんて、人倫を外れている。しかも、僕はその行為に少なからず興奮したのだ、事が終わって圧し掛かる罪の重さに、胸が苦しい。
 だが、芳恵は僕とは違うことを考えていた。
「お母さんてさ、かわいそうなオンナなのよね・・・」
芳恵が何を言い出すか、不安になった。彼女の口元を窺い、見つめた。
「あのオトコに散々弄ばれて・・・」
「あのオトコ?」
「ええ。血縁上のアタシの父親よ・・・」
そう言って、彼女はなぜか、部屋をぐるりと見回し、僕と寝室となっている、奇妙な格子の壁で目を留めた。
 「あのオトコ、お母さんを散々弄んだのよ」
その時の芳恵の顏は、後にも先にも見たことがない。恨みの眼差しに、僕は心の底から冷え冷えとしたものが全身に染みわたる感覚を覚えた。
 「お母さんを甚振るだけじゃ飽き足らず、外にオンナまで作って」
「・・・裏切られたんだね?」
「そう。お母さんも、アタシも・・・」
芳恵は深々と頷きながら、怒りの表情でそう答えた。
 「でも、家出したわけじゃないの。あのオトコよ。アイツを追い出したの。お母さんとふたりで・・・」
「それは・・・いつのこと?」
僕がそう尋ねると、芳恵が一瞬、キッとした眼差しで僕を見つめる。彼女の表情がすぐにやわらぎ、僕はほっと胸撫でおろす。聞いてはいけないことを聞いたような気がしたからだ。
 「アタシが高校生の頃よ。卒業間近、だったわ。冬の寒い日、アイツを追い出したの・・・」
そう呟く芳恵の表情に、今度は後悔、というか、悲しみ、というか、心残りの混じり合う、複雑な面持ちをした。
 「それから、お母さんは苦労しっぱなし。慣れないパート仕事で、疲れ果て、今のソファに倒れ込むお母さんの姿、何度も見たわ。風邪ひかないように何度も何度も布団をかけて上げたの」
芳恵の目に涙が薄っすらと溜まり始めた。よほどつらい記憶だったに違いない。
 思い出して身を切るようなつらい話を、芳恵は尚も語り続ける。
「でも、一番悲しかったのはね、なんと言ってもあの時よ・・・」


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