『THE ENDLESS』外伝〜光羽編始の章-1
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・依頼は…ギルドシティ東西境界の戦い…エリア奪取…T-10が適当か?山岳地帯だしな…
ん?そう言えば俺は大学受験二ヵ月前じゃなかったか?何故俺はここにいる?そもそも俺は何時ログインしたんだ?
……駄目だ。思い出そうとすると頭が痛い。但しその痛みがこれが夢では無い事を物語っている。
「取り敢えず…ログアウトだ…」
受験が近づいているのに、こんな事はしてられない。さっさとログアウトするのが得策だ。
!!??何だこの…感覚は!?気が…遠く……
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・依頼は…ギルドシティ東西境界の戦い…エリア奪取…T-10が適当か?山岳地帯だしな。
?前も同じ事があったような…?……!!
「何故だ!?何故また!?」
おかしい…一体俺に何が起こっているんだ?
……恐怖。今俺は正体不明の恐怖を感じている。。
「光?」
「誰だ!?」
そんな事は分かりきっている。この世界で俺の本名を呼べるのは…
「私だ。私が分かるか?」「Somsiae幹部颯葉。だろ?」
何故こんな風な返事になったのだろう。
「違う!そうじゃなくて、私の…私の本当の名前だ」「立風…美葉。それ位……」
ボフッ…突然颯葉…いや美葉が抱きついてきた。
「光!…光っ…!!」
「一体どうしたんだ…?俺は…?」
「やっと…」
「?取り敢えず離れろ、泣くな。美葉はそんなキャラじゃないだろう」
「しかし…光…」
悪い予感がしない訳じゃない。ただ俺は知りたい。俺は美葉を引き離し、聞いた。
「俺に…何があった?」
「……」
「何があった?」
「……光…お前は…」
美葉は目を合わせようとしない。
「言ってみろ」
床が軋む。
「交通…事故で…」
交通事故?俺が……・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・久しぶりに両親…
「……」
「光?思い出したか?」
「……」
「光?」
「俺は…今どうなって……?」
「現実の光は今、意識不明で…病院のベッドの上だ」
嗚呼…俺は…一体…!!何でこんな事に俺は大学行って好きなだけ研究して院生になって資格とったり博士号もらったり何か発見して有名になったりしたかった本ももっと読みたかった世の中の事をもっと知りたかったまだまだ俺はする事がたくさん…!
「光…?」
「一人にしてくれ…!」
「……分かった」