自粛の静けさのなかで-2
そう言うと男は、手を私の股間に移して、股間を覆う毛を撫ではじめた。
「チチ揉まれて感じたんやな…… 毛が濡れて来とるやないか。」
(違う……濡れとらへん……)そう思ったけど、男の指が私の股間をたどるうちに、男の指先に粘りが出てくるのがわかった。そして男は、いきなり股間に指を突きたてた。
(クッ!)
自分でも抑えが効かなかった。声が出て、膝がクイッと曲がった。男は言う。
「ここやな…… こっから可愛い子どもがふたり出たんやな。」
スッと男は身体を移した。私の目の前に、男がさらけ出したチンポが迫った。そして男は何かを私の手に握らせた。
私は自分の手を見た。そこにはコンドームの小さな袋があった。男は言う。
「それ、着けてくれや。」
私は黙ってチンポとコンドームを交互に見ていた。男はグイッとチンポを私に突きつけた。
「俺はどっちにしてもお前を犯すからな!ナマでハメられるのがええか、これ着けてハメられるのがええか、それはお前次第や!」
私はコンドームの小袋を指でなでて、穴などないのを確かめると袋を開き、コンドームをつまみ出した。そして突きつけられたチンポを隠すようにコンドームをかぶせていった。
思えば私、コンドームをチンポに着けたのは初めてだった。ダンナは……いつも自分で着けてくれていたから。
コンドームを着け終わった時、私はすかさずチンポをくわえてしまおうと思った。フェラチオで抜いてしまえば……と思った。
でもそれが出来なかった。マスクをはずして、男に顔を見せたくなかった。
「フフッ」男はマスクの向こうで笑った。「お前がかぶせたんやからな。お前が納得したうえでのセックスやからな。このセックスで妊娠しても、それはお前の着けかたが悪かった言うことやからな。」
男は私の股間にチンポを当てた。
(しょせん、強姦なんかする男は こんな奴だ……)
チンポが入った瞬間、私は腰の下にジワリと痛みが走った。
「おう、おう、おおう……」男は変なうなり声をあげた。「締まるのぉ。ごっつい締まるのぉ。……ふたりの子どもが出てきたとは思えん締まりやのぉー。」
その男の言葉を聞いて、私は突然ふたりの娘たちの幼いころの笑顔が心に浮かんだ。
娘たちに男のチンポが突きつけられ、笑顔が消えおびえる娘たちを男が乱暴に押し倒し、幼い股間がチンポで広げられる光景が描き出された。
(やめて、やめて!……犯すのは、犯すのは私だけにして…… この子たちを汚さないで!)
男にその声は届いていない。
男は私の心の中でも、現実でも娘たちを辱しめ続けていた……
「お母ちゃん、知らんヨソの男とセックスしとるんやで…… アンタらが産まれて来た所、メッチャ気持ちええでー……」