鈍色-1 消えてください 貴方も、貴方とすごした日々の記憶も 貴方と過ごした日々の記憶を捨てられぬ愚かな私も 貴方が私に向けた銃口はそれは鋭く重く、ひどく淀んで 光を失った私を鈍く映すのです あの光はもう私には浴びせられないのでしょうか 消えそうなほど小さくとも爛々と光る温かい光はもう 私には向けられないのでしょうか 枯れぬ果てぬこの涙とともに、それでも貴方のことを忘れられぬこの私を笑うがいいわ