美琴 7-1
今回の出勤に彼女はワンちゃんも
連れてきていた。
いつも寮で
大人しくしているそうだった。
俺は彼女の休みの日に
ドッグランを紹介する。
お店からは近くないので
連れて行く約束をしていたが
ワンちゃんの体調が
優れなく部屋に残し
二人でドライブする事に変更する。
ツーシーターの助手席に
座る彼女
ホットパンツから
美しく長い脚が伸びている。
彼女の好きな
UN◯SON SQU◯RE GA◯DENを
BGMに二人で歌いながら
ドライブを楽しみ
旅館のプライベートカフェで
お茶をする。
そこでも元フィアンセの話が
話題に上がる。
俺も心配で気が気でなかった。
ドライブして戻り
約束していた
レバーを食べに行く事になった。
自宅に車を置いて
待ち合わせ場所に合流し
生ビールで乾杯して
居酒屋でレバーのたまり醤油漬けを
食べる。
「うま!
これは真似したくなるな〜」
「でしょ?ほんと私レバー好きなの」
二軒目に行く事になる。
ガールズバーとスナックと
飲み歩いて
彼女が話す
「あにーさん♪次は私が出すから
もう一軒付き合って♪」
「もちろん♪いつも行ってる
メンズのお店があるから
そこに行こうか?」
その店はソープアトリエの
近くでもあった。
「あにーさん…
私、自分でも驚いてるの…
私から店外に誘うなんて
思ってもなかった…
だって後輩には絶対ダメだよ!
って言ってたのに……」
「うん…」
俺はそれだけで
微笑むしかなかった。
メンズバーでしゃべって
歌って騒いで
その時間を楽しんだ。
午前3時を過ぎた頃
その店を出る。
「今日は振り回しちゃって
ごめんね…本当にありがとう
私は寮がすぐ近くだから大丈夫よ
あにーさん送ってく♪」
タクシーまで
手をつないで歩いていく。
タクシーが見えると
お別れのキスをする
思わず俺は言ってしまう。
「好き…」
もう一度キスをして
タクシーに乗り込んだ。