不倫の顛末-3
「あっ…待って下さい係長、ちょっと…っ」
指と指で挟みながら胸の天辺にある小さな蕾を弄られる。
「待って…待って…なんか変…っ」
胸全体を揉まれながら突起まで摘まれて身体がビクビクと反応してしまう。
酷く熱い。身体が火照っている。汗も流れるほどに出て、胸元までそれは流れる。頭がぽうっとしてきて、ただされるがままに乳房を弄ばれている。
「樋口くんにこんな風に触られていたのかな?」
「あ…係長…駄目で………す」
私は今、何をされてるの?
「おや?まさか感じているのかな?いけないな、これはセクハラの再現だよ、櫻木くん。それとも樋口のセクハラでも感じていたのかい?」
キュッと強く摘まれる。強い刺激が胸の先端から走って私は顎を上げて体も仰反る。
絶対、おかしい。胸だけでこんな敏感に感じるなんて…。
「そうか、櫻木くんは淫乱なんだね?いかんなぁ、いかんよ櫻木くん。そんなムラムラしていたら仕事に支障をきたすだろう?」
係長が耳元で囁く。なんだかもう、訳が分からない。
身体もどんどんと熱くなって力も上手く出せないし、抵抗の意思を見せることも難しいほどに蕩けている。言葉を発そうにも艶っぽい声だけが口から漏れていく。
「私はセクハラのつもりじゃなかったんだがねぇ…。しかし櫻木くんはどうも溜まっているみたいだし、ここで少し発散していくといい」
係長は私の耳朶を食(は)む。たっぷりの唾液がねっちゃりとした音を立てて、耳の中にまで舌が入ってくる。
「はっあああん!」
駄目だ、エッチな声が勝手に出る。
私の反応する声で気を良くしたのか、抵抗の意思を示さない事にしめたと思ったのか、ブラウスのボタンを一つまた一つと外していく。
溢(こぼ)れるバストはブラに包まれ隠されているけれど、係長はホックを外すことなくブラカップをただ下へ捲る。何の抵抗もなく包み隠さず、私の乳房は外へと解放された。
ごくり…と、喉が鳴る音が聞こえたような気がする。
「こんな立派なものをぶら下げているからセクハラされるんだよ、櫻木くん」
「悪いのは君だ。君のせいだ」と続けて私の硬くなった乳首に係長は吸い付いてきた。
「ああっ!!」
唾の音、舌の感触、唇の圧…。
乳首に全ての意識が向けられる。中年男のねちっこい攻め。ひどくゆっくりと愛撫されているのに、ぞわぞわと性的な興奮を促進させられる。
「は…へ……あうっ」
カチカチになっている乳首は係長の口の中で飴玉をしゃぶる様に転がされる。毛穴からは変わらず汗が噴き出してきていて、汗にまみれた胸ごと揉み上げられる。
私に出来るのはせいぜい身を捩らせることと、喘ぐことだけ。
喘いだ先から係長が口を寄せてきて私の唇を塞いだ。私は涎を口の端から垂らしている。その涎も係長は美味しそうに舐め上げて、また私の口へと戻す様に舌を差し込んでくる。唾液の交換は長く続く。その間も胸を、乳首を攻められて腰や背中がびくついてしまう。
スカートの中のショーツはきっと、私の愛液で染みが出来ているだろう。