不倫の顛末-10
※
────私の膣内に挿入っていたはずなのに。
そう…思った。
ずるい。もうたっぷりと濡れているから “その準備” は出来ている。
鳶に油揚げを攫われた気分。私をその気にさせておいて、係長は途中から来た若い娘に硬くなったそれをガシガシと激しく出し入れさせている。
“それ” は私に挿れるはずだったものでしょ?
どこか、嫉妬心が心を蝕む。
係長のお尻が上下に振れて、硬くなった肉棒が花蓮ちゃんの蜜壺へと無遠慮に突き刺さっているのがよく見える。ピストンの勢いが激しい。ぶちゅぶちゅと鄙猥(ひわい)な音が倉庫内に響く。
私は親指の爪を噛んでそれを眺めている事しか出来なかった。「私にも…」という言葉が喉がから出掛かってそれを飲み込む。
ずっと………ずっとお預けされている。もう何でもいい、誰でもいいから早く私の中を掻き混ぜて欲しい。服を乱暴に引き裂いて後ろからレイプするようにガツンガツンと突き刺して欲しい。
それなのに…。
「すごいぃっ、係長、花蓮イくの…っ、もうイッちゃう!」
花蓮ちゃんは係長の首に腕を回して脚を腰に絡ませている。
ずるい。ずるい。ずるいずるいずるいずるい。
係長の腰の動きが早くなっている。きっと射精が近いんだ。花蓮ちゃんと係長の生々しい結合部がくっきり見える事が逆に苦痛に感じる。
何でよ、何で…。係長さっき私のあそこを舐めてくれてたのに。そのまま私を犯してくるつもりだったんじゃないの?
良くないよ、確かに奥さん居るし係長とそんな事許されないし、私だってそんな気ないけど、でも、、、、。
「イくぞ花蓮!」
「出してぇ、係長の中にぃ!」
そして係長は花蓮ちゃんの股にビッタリと腰を打ち付けて…きっと射精をしている。花蓮ちゃんは爪先を伸ばしてビクビクと痙攣している。
二人してイッたんだ…。
少ししておちんちんが引き抜かれると花蓮ちゃんの割れ目からとろりと精液が溢れた。それを眺めると私はひどく羨ましく思った。
「ほら、休むな。掃除するんだ」
息も絶え絶えといった花蓮ちゃんの頭を掴んで引き起こすと、係長は逸物を花蓮ちゃんの頬へと押し付ける。
「はい…」
花蓮ちゃんは自分の愛液で濡れたそれを愛しそうに頬張った。
私は羨望の眼差しを向けて、同時に要らぬ敗北感を覚えた。