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思い出の更新
【ロリ 官能小説】

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覚悟-2

 翌日の最終五限は最後の自主ホームルームだった。
「はい、ではこれから皆さんの最後の自主ホームルームです。騒がずに落ち着いて、皆さんだけで、最後のお話合いをしてください」
 担任の城之内由梨絵先生が教室を出ると、ホームルームの仕切り役である小柄な女子学級委員の大石南が立ち上がった。
「自主ホームルームを始めます。何か話し合いたいテーマがある人いませんか?」
 なければ先生が残しておいたツマラナイお題に関して、無理矢理話し合いをしなければならない。ちなみに、先生が残したお題は『優しさ』だった。
「はいっ」
 華が手を挙げた。
 亨は俯いた。
(やはり、華ちゃんは、言ってしまうのだろうか…)
 華は教壇に進み出た。昨日と同じような服装でデニムのスカートにニーハイソックスであったが、セーターは色が違い、白を基調とした柄ものだった。より一層清楚な感じがする。
「みなさん、聞いてください…」
 華は凛とした仕種で話しはじめた。
「私、山田華には、クラスのみんなに内緒にしていた秘密があります。ただ一人の男子を除いて、みんなに半年も内緒にしていた秘密があるのです」
 華は落ち着いてクラスを見回した。
 瞬間、亨と目が合った。亨は硬直した。
「今まで彼は、ずっとその秘密を守ってくれました。でも私…、とても辛くて…。彼だってきっと、一人ぼっちで秘密を背負って辛かったと思うんです…。だから私、その秘密をみんなに告白します。もう秘密でないことにしたいんです。もう秘密に怖がりたくないんです…。だから、聞いてください」
 華は深くお辞儀した。
 美人ではあるがざっくばらんで朗らかないつもの華とは明らかに異なる態度に、教室の空気は一変した。
 華はゴクリと唾を飲み込み、覚悟を決めたように話を続けた。
「私は、去年の夏休みの後半、学校のプール講習に通いました。大抵は森山亨君と一緒でした。お家の方向が一緒なのです。それに、彼は私と違い水泳が得意で、よく泳ぎ方のコツを教えてもらっていました」


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