米原に戻って-1
ゴールデンウィークが終わり、麻衣は米原に戻ってきた。
戻って来た日の夜、詩織からラインがあった。
『相模原で、アリス先生の緊縛、行った?』
『うん、詩織さんと同じように、ペニスバンドで犯された(笑)』
とだけ伝えた。
麻衣がペニスバンドで、アリス先生を犯したことは、約束なので、言わなかった。
『また、暇な時に、話を聞かせてね。』
と、詩織が言ってくる。
そして、続けて、アリス先生からもラインが入る。
『もう米原に戻りましたか?』
『はい、米原の自宅にいます。』
今日は、緊縛教室が早く終わったので、ホテルの部屋でのんびり過ごしているらしい。
『島岡さんに、ペニスバンドを使って抱かれた日のことを思い出してしまいます。また、島岡さんに抱かれたいと思って、悶々としています。』
と、アリス先生が言う。
『私も、また先生に会いたいです。』
翌日から、また普通の生活が始まる。
月曜から金曜まで、出勤して真面目に働く。
金曜日は、麻衣が京都に行くか、裕哉が米原に来る。
もちろん、裕哉とのセックスは気持ち良いし、幸せを感じる。
ただ、ほんのちょっと、アブノーマルな刺激を感じ取ってしまった麻衣は、物足りなさを感じてしまう。
裕哉が休日出勤をしている日曜日、彦根で詩織と会った。
いつもの静かな喫茶店で、話をする。
『相模原、どうだった?』
『うん、詩織さんから聞いてたのと一緒で、みんなに見られながら、ペニスバンドで突かれて・・』
『あれ、気持ち良いよね?』
『うん、けっこう気持ち良かった。』
『早く、アリス先生、こっちに来ないかな〜〜』
と、詩織が言う。
『詩織さん、ペニスバンド買ったんですか?』
『うん、バイブと一緒に通販で買った。』
『でもね、親と同居だから、バイブは使えないし、ペニスバンドにいたっては、相手がいない・・(笑)』
と、詩織が言う。
『そういうのは、買う前に気づけよ、って話だよね?(笑)』
『あはは。』
『正直、持っているのに使えないって、生殺しみたいだよね〜』
『じゃあ、まだ1回も使ってないんですか?』
『えっとね、先週、用もないのに、ビジネスホテルに泊まって、そこでバイブは使ってみた。』
『どうでした?』
『あれは、ハマるね(笑)』
結局、麻衣はアリス先生との秘め事は、詩織には話さなかった。
週末、いつものように、京都へ行き、裕哉と一緒に過ごす。
変に気を遣わなくてもいい、裕哉とのひとときは、麻衣にはなくてはならない時間になっている。
また、裕哉も、可能な限り、麻衣との時間を確保しようと努力してくれているのが分かる。
基本、縛られたりして犯されるようなセックスが好きなのに、アリス先生との時は、なぜか責めている自分にも興奮した。
自分はMだと思っていたのだが、ひょっとしてSの気質もあるのだろうか。
<女子大生 麻衣の冒険5に続く>