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転生者
【ファンタジー 官能小説】

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上野京子-1

3人の甘えられる対象が出来た武史は、常に3人の誰かに甘えていた。
しかし、一番付き合いの長い京子とは、一緒に居る時間も長く、何かあると京子ッ京子と
妻の様に呼び、頼った。
京子も自分以外に武史が抱く女は多いが、それでも嫉妬することなく、妻の様に振舞い、
面倒を見る事が嬉しく生き甲斐だった。

本妻である響子は、京子の準備したM男の加藤と武史の言う、お子様の様なセックスに夢中だ
プライベートから仕事まで、京子が面倒を見て世話している。

男として見た目も、仕事ぶりも、性欲も全てが京子好みで、時々甘えて頼ってくる所も、京子の
母性を刺激するのが堪らなく良いのだ。

京子は、武史が自分を頼ってくることが、本当は全てが自分で完結できるのに、私の為に
頼り甘える事で、京子の母性や支配欲を満たし刺激してくれているのではないかと、思う事が
ある、それ程大人で仙人のような人なのではと、思ったりすることもある。
武史を深く知れば知る程、京子は夢中になって居るのだ。

結婚や夫婦と言う形には、拘らない、只誰よりも一日の内、武史と居る時間が長く一秒でも長く
一緒に居たいのだ。

「京子、今日の予定を教えてくれよ」
「本日は、午前中に企画部の会議に出席して報告会です」
「私が報告を聞いて何かするのか?」
「いいえ、局長は基本お手伝いですから(笑)」
「なら、京子と出掛けた方が楽しいな(笑)午後は?」
「本日は特別予定はありませんよ」
「今日は予定もないならコレからデートに出掛けよう」
「どちらに行かれますか(笑)」
「二人なら映画でもショッピングでも何でも良いよ」

京子は二人でデートだと言われて嬉しかった、少し行く所を考えてみますと言って本日の
仕事のキャンセルの連絡をした。

車以外の乗り物で移動し、二人でデートしたいと京子は、武史にオネダリした。
武史と京子は、浅草寺を見て仲見世を通り、外国人の観光の様なマネをし、浅草から船で
隅田川を下った。東京を川から見ると、普段の街の景色が違って見えた、風に吹かれながら、
腕を組み、船から川や街、橋を見ると二人だけの世界で堪らなく楽しかった。
普段の日で、乗客が少ない事や外国人が多い事が、原因なのかもしれないが、異国にいる
感覚にテンションが高まった。


「私は結婚してるから京子を嫁には出来ないんだよ」
「ええッ判っています」
「勝手だけど京子は手放したくない」
「そうなんですか?」
「隣には京子が居てくれないと困るんだよ、私は」
「随分と勝手な事を言いますねぇ〜」
「甘えている事は良く判っているんだ しかし・・」
「しかし何ですか?」
「私の女として、これからも居て欲しいんだよ(笑)」
「武史くんのそれが本音なの?」
「そうなんだよッ言葉にすると勝手で変だけど、そうなんだ」
「仕方ないわね(笑)私が居ないとダメな人だもんね」
「京子・・・」
二人は、抱き合い熱いキスを交わした。

京子は、武史の勝手で我が儘な話を聞いて、この言い方が武史の本音なのだろうと思った。
今日子も恭子も女にすると言った時に、武史は京子が一番だと二人の前で申告し、京子の許可が
なければ、女にはしないと言った。常にオープンで素直な人だ、京子への気持ちも本音だろう。

惚れた弱みだ、京子も嬉しくて仕方ないのだ。武史が気分良く過ごせる環境を与えてやりたいと
思ってしまう。

腕を組み、船を降りると、二人はレインボーブリッジの見えるテラスで昼食をとった。
パスタを食べ、何気ない会話にコーヒーを飲み、それで十分楽しかった。

似顔絵を描いている画家に二人で仲良く並んでいる、絵を画いてもらった。
出来上がった絵を見て、武史は可愛い京子の特徴が良く描けていると喜んでいた。
京子は、絵でも武史はイケメンだと思ったが、言葉には出さなかった。
しかし、似顔絵は京子の大切な宝物になった(笑)

二人は、純粋に二人のデートの時間を楽しんだ、
「京子、この辺りのタワーマンションなら、景色も良さそうだな(笑)」
「高速もありますから移動は便利ですね(笑)」
「新居として引っ越しするか?」
「今のマンションより見晴らしが良い」
「この辺に住むのも悪くないとは思うが自宅があるでしょ?」
「京子と一緒の時間が多いんだこの辺も良さそうだ」
二人は、物件を見て廻って見た、タワーマンションの30階に良い景色の気に入った部屋を
見つけた、武史は京子のマンションを売却し、不足分を武史が出し、購入の契約をした。

名義は京子にして、今までより、広く景色の良いマンションに移動した。

デートで二人楽しんだ地域に、移り住んでしまう行動力と決断の速さは、流石、武史だ。
デートから1か月後には、京子の新居は台場近くのタワーマンションになって居た。



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