油断-1
裕哉が出張から戻って来た。
<やっと会える>
と麻衣は思ったのだが、またすぐ、仙台に出張だと言う。
麻衣は、心底がっかりする。
仕事だから仕方がない、と理屈では分かっている。
しかし、感情が追いついていかない。
そんな時、溝田からラインが来た。
『もし暇だったら、飲みに行きませんか?』
普段なら、そんな誘いには乗らないのだが、裕哉に会えないショックで落ち込んでいた。
だから、その日の夕方、北千住の駅で待ちあわせをして、飲みに行くことにした。
居酒屋では、それほどお酒に強い訳ではない麻衣が、どんどんお代わりをしている。
裕哉に会えない寂しさを紛らわすように、次々にチューハイを飲んでいる。
溝田とは、大学のサークル活動の話題などで盛り上がったような記憶があるのだが、それ以降の記憶がぷっつり消えている。
麻衣は酔った勢いで、社会人の彼氏がいること、その彼氏となかなか会えず、不満に思っていることなどを話していた。
麻衣が目を覚ましたのは、ベッドの上だった。
服は全部脱がされ、全裸だった。
しかも、両手を後ろ手に縛られている。
まったく手が動かせない。
『は?』
と思って、横を見ると、溝田も全裸で横になっていた。
全裸で、溝田は麻衣の身体をまさぐっていた。
『え、、え、、』
と言うと、溝田ニヤッと笑う。
『島岡さん、けっこう積極的なんだね。』
と、溝田が言う。
<しちゃったの?>
もう、麻衣は頭の中がパニックになっている。
何となく、股間に違和感がある。
どうやら、ここはラブホテルの1室のようだ。
昨日、酔い潰れて、溝田にこのホテルに連れ込まれたのだろう。
いや、ひょっとしたら、私から誘ったのかもしれない。
とにかく、何も覚えていない。
すると、溝田が、麻衣に覆い被さってくる。
おっぱいを揉まれ、乳首を舐められると、抵抗したくても、気持ちとは裏腹に感じてしまう。
何より、酔いで頭がボーッとしていて、何も考えられない。
抵抗できない状態の麻衣の身体を愛撫する。
気持ちはイヤなのに、めちゃくちゃ感じてしまう。
そして縛られたまま、挿入される。
麻衣は、喘ぎ声が止まらない。
凄く恥ずかしいのに、感じてしまっている。
『島岡さん、彼氏いるんでしょ? 彼氏がいるのに、こんなに感じちゃって・・・』
『いやっ、言わないで・・・』
『彼氏がいるのに、両手を縛られて、抵抗できない格好で感じちゃうなんて、島岡さん、すごくエッチなんだね。』
『やめて、、そんなこと言わないで。』
麻衣は、両手を後に縛られた正常位のままで、ピストンされながら、おっぱいを揉みしだかれている。
溝田は、一定の速さで、ピストンを続ける。
『あっ、だめ、、だめ、、』
麻衣は拒否するものの、口だけの抵抗だった。
溝田は、
『ううっ』
と、声を出して、果ててしまった。
結局、その後、麻衣は、両手を後ろに縛られ、抵抗できない状態で、2回も犯された。
その日、麻衣は、罪悪感に苛まれながら、自宅に戻った。