痴漢-4
上に覆い被さる男。大きく開かされた脚の片方を抱えられて、がむしゃらに腰を突いてくる。贅沢に優先席のシートをベッド代わりにまるまると使っている。
口には別の男のペニスが差し込まれ、喉の奥深くまで犯される。また別の男は私の胸に執拗に吸い付き、口内で乳首を転がす。
車内は鄙猥な音と香りで包まれる。男達の興奮は冷めやらない。精を吐き出すとまた新たな精が注がれ浴びせかけられる。むせ返るほどの匂いが鼻につく。
上の衣服は全て剥ぎ取られて身に付けているのはスカートと破れたストッキングだけ。顔も胸もお腹も服も膣内も男達の体液に塗れている。
「やめ…て、もう…やめ…」
口の中に出された精液を零しながら、声にならない声で制止を求めるも、すぐさま違う男が逸物を突っ込み口を塞ぐ。口の中は精子の匂いと味しか感じない。
抵抗は出来ない。力の差は圧倒的で人数も多い。逃げ場も無い。
「ううっ!」
と、上に乗っかった男が呻き、何人目かの膣内射精を受けると私はまた別の男に体を起こされてシートの上で四つん這いにさせられる。
「いや、もう嫌ぁ!誰か…誰かぁ!!」
最後の力を、最後の気力を振り絞って叫ぶ。
勿論、私の助けを呼ぶ声は誰にも届かない。
腰を掴まれて後ろから男が挿入する。呆気なく侵入るそれに私は背中が弓なりに反った。奥に…また別のおちんちんが入って私はバチバチっと、目の前に火花が起きた感覚を感じた。
「嫌がる素振りを見せるのはやめろ。本当のお前は見られながらセックスをしたい、ただの変態なんだよ!」
後ろから強く突きながら男は言う。私は違うと言葉に出来ず、ただ首を横に何度も振って否定を示す。
「自分はそんなエロい女じゃねぇってか?そりゃねぇよなぁ?電車ん中で毎日盛った雌猫みてぇに交尾してたじゃねぇか。こうやって、ちんぽを咥え込んでよぉ」
男は強い突きから弱くゆっくりなピストンに変えていく。腰を掴んでいた手はお尻を撫で始め、膣内の肉棒は私の中の感触を愉しむ様に緩慢に動く。
「正直になれよ。嫌がるよりか愉しんだ方がお前にとってもいいだろ?リカ…」
ご主人様以外の男が代わる代わる私を玩具にする。私は男達の肉奴隷の様に扱われている。
「はっ…あっ………あんっ」
違う。こんな扱いされて感じるわけない。
「ああ…やっ………ん、あっ…ん」
駄目。ご主人様以外の人で感じるところなんか見せたくない。
「ぁっ…あっ…ああっ…」
熱い。おちんちんがいっぱい奥にまで…きて…。あそこも頭も掻き回されてるみたいに。
頭を撫でられて、別の男が私の目の前に反り返ったペニスを見せつける。ビキビキと音が聞こえてきそうなほど血管が浮き立っている。怖いほど凶暴に見える。
これは、凶器だ。
「う…あ……」
目が離せない。怖いのに、私はその力強い男性器から目を逸らすことが出来ない。
別の生き物の様に見えるそれは、私を確実に求めてる。この雄は私の唾液まみれの口に入れて気持ち良くなりたいんだ。
ごくりと…唾を飲む。
「自分に素直になるんだ」
ペニスを眼前に差し出した男は私の頭を撫でながら言った。
素直って…なに?分からないまま、それでも私の下の口では正直に涎を流して男を飲み込んでいる。ゆっくりと出入りが繰り返される。快感が私の脳を、考える力を奪い取っていく。
「ぁっ……はぁ…んっ」
私はだから、目の前にある “ご褒美” を素直に咥え込んだ。