痴漢-2
汚いトイレの床に膝をついて、便座に座る彼へ奉仕する様に男根をしゃぶる。自分の味と彼の味とが入り混じった味が味覚を刺激する。
あれから連続して何度かの絶頂を味わった。彼の射精はまだで、私はでもすっかりと心酔してしまっている。
硬くて太くて立派に上を向いているそれの先端に軽く唇を当てる。これに私は貫かれて、屈服したんだと…。
でも満足はしていない。おちんちんはそう言ってるように私の手や口の中で武者震いしている。私の膣内に吐き出したがっているんだ。
「本当にちんぽが好きなんだな」
夢中でしゃぶる私の頭を撫でながら彼は言う。
優しく頭を撫でられて私はうっとりとしてしまう。何故こうも落ち着くのだろう。もっと褒められたくて、気持ちよくなってほしくて、私は彼の弱点を探すように反応を見ながら舌を這わす。根元まで飲み込み竿に舌を絡ませて吸引する。
私も…まだ足りていない。この硬い逸物でまた狂わされたいと思ってる。肉棒への奉仕だけでなく、私は空いた右手で自らの秘裂に指を這わせる。潤いが止む気配は無い。
「くくく…イキ足りないか?」
彼の嘲笑。フェラをしながらの自慰行為は見透かされている。恥ずかしさでどうにかなりそう。
「イキ足りないんだろ?」
はい、イキ足りません。
「もっとイキたいか?」
はい、イキたいです。
「答えなくても分かるぞ。そういう顔をしている」
どんな顔かな?私はおちんちんを咥えてみっともない顔をしているだろう。
「俺に飼われたいなら、上に跨がれ」
かわれる…?かわれるというのは、飼われるということか?私を………飼育するということ?
ゾクゾクと肌が粟立つ。人が人を飼うとか、本当にあるんだ。 “そういう世界” があることは知っていたけど、私にとってそれは余りにも非現実過ぎていた。
私はペットとしてこの男に飼われるの?
それを選ぶのは─────
「選ぶのはキミだ」
そう、私。
便座に座る彼に自分から跨がれば、主従の関係が結ばれる。このラインを越えたら彼が全てのイニシアチブを握ることになる。
…イニシアチブ?痴漢をされていた時から、最初からずっと、イニシアチブを握っていたのは目の前の彼ではなかったか?
一言も喋らず、私はゆっくりと立ち上がる。彼はその動きに合わせて私の顔を目で追う。
股下まで上がったスカートに前がはだけたブラウスで、捲られたブラのまま胸は露出している。みっともない格好。足首に掛かっていたショーツは既に床へと投げ捨てられている。
彼は品定めする様に私を上から下まで舐めるように睨め回す。
「…これはこれは。眼福だ。それで…?」
どうするんだ?と聞いているんだろう。
彼は私を見上げている。私は彼を見下ろしている。
徐ろに私は上を全て脱ぎ捨てると、彼の上へと跨った。彼の頭を抱えて胸の谷間へと顔を押し付ける。「うっぷ」と、彼は声を漏らす。
「これは…うん、Fはあるな」
「Gですよ」
「いいね」
「大きいの、好きですか?」
「大好物だ」
「…私も」
「ん?」
「好きです。 “大きい” の…」
抱えてた手の片方を股下へ持っていき、彼のペニスを握ると濡れた私の入り口に当てがう。くちゅりと卑猥な音が聴こえた。
後は体重をかけるだけ。
「いいんだな?」
私はその問いに答えず、目を合わせたまま微笑んで………そのまま腰を落とした。