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妻を他人に
【熟女/人妻 官能小説】

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アナルヴァージン喪失 (6)-3

「ある日、試験前でテンパってるゆきに、課題を手伝わされた」
「そうそう! すっごい忙しいのに邪魔だなこの人って思って。ありえない頼みごとすればさすがに退散するかと思ったら完璧にレポート仕上げてくれたよね。あれは助かったー!」
「お礼のショートケーキごちそうになってるとき、初めてゆきが笑ってくれたんだよね。口の端に生クリームくっつけて」
「可愛いって思っちゃった?」
「反則だよ。ずっとつんつんしてた美少女が生クリームつけてニコって笑うなんて。惚れない男いないでしょ」
「旦那も同じこと言ってた」
「同じことしたのかよ! まさか作戦!?」
「偶然だよー。別にFくんの気を惹きたいなんて思ってなかったもん」
「でもあの日イチゴ処理までさせてくれたじゃん」
「しつこく『あーん』してきたから仕方なくね」

 ねっとり湿ったキスの音。「うわぁ、ゆきの乳首、めっちゃコリコリ……」「Fくんのもねー」。笑い声、キス、吐息――。

「それからは、あの喫茶店でゆきは勉強、俺は仕事、休憩にショートケーキ食べながらおしゃべりっていう新しいルーティーンが出来上がった」
「付き合ってもいないのに不思議な関係だったよね」
「それどころかお互い名前も年齢も知らなかった」
「軽い男と思われたくなかったんだよね。この子とは焦らずじっくり関係を深めたいっていうか……」

 奇妙ではあるが、なんだかロマンチックな出会いである。ゆきとは会社の同期というありふれた出会いの私は、なぜか負けた気がして、心中おだやかではいられない。

「でもまさか、クリスマスイブまでその状態とは思わなかったけど」
「がっかりした?」
「別にーー」

 街がきらびやかなイルミネーションに彩られていたクリスマスイブ。この日も二人は普段どおり、いつもの純喫茶で静かな時間を過ごしていた。およそカップル向けとは言えない店内に他の客はおらず、浮かれた外の世界とは完全に隔離された店内。すでにお互い、密かに惹かれあっていた男女にとって、それはかえって好都合で、二人はいつしか隣り合って座り、気がつけば唇を重ねていた――。特別な夜に、示し合わせたわけでもないのに、二人がこの店に来たという事実だけで十分だった。
 閉店とともに店を出た二人は、そうするのが当たり前のように手をつなぎ、歩き出す。

「雪が降る中、傘もささずにイブのお散歩」
「素敵だったーー」
 ホワイトクリスマスに初めて手をつなぎキスをして街を散歩するゆきとF。ロマンチックすぎて身悶えする。羨ましい。妬ましい。
「日付の変わるころ、雪が激しくなってきたからうちに誘ったんだよね。『よかったらうちに来る?』って。紳士的に」
「そうそう。『何もしないから』って紳士的に誘ってくれた。部屋入ったらすぐキスされたけど」

 もう若い男女を止めるものはなにもない。二人は倒れ込むようにベッドに入り、ひとつになった。

「あれあれ? 『じっくり関係を深めたい』んじゃなかったの?」
「うん。そう思ってた」
「ならどうして?」
「え? 言っていいの?」
「……」
「……」

 一拍おいて、ゆきが「あーー、だめーー!」と叫んだ。

「まさか本屋で働くミステリアスな文学美少女さんがあんなエロいとは思わな……」
「……! 言わないでーー!」
「この子なら普通にまだ処女かもって思ってたくらいだったのに、まさか自分からフェラしてくるなんて……」
「あーあーあー聞こえなーい」
「思い出したら興奮してきた。大人しそうでまだあどけなさの残る美少女が、俺の足元に跪いて……」
「だからぁあ……! ん、ふぅ……ん!」

 ゆきの喘ぎ声と肉と肉のぶつかり合う音が同時に聞こえてきた。かつての美少女が、同じ男に責めてたてられている。
 パンパンパンパンパン――。
 人妻となり、むっちりいやらしく肉付いた下半身は、昔より恥ずかしい音を発するようになってしまった。

「手で股間すりすりされたあと、ズボンとパンツに手をかけするするっと脱がされて……」
「そ、そうだっけ? 何も覚えてないなぁ」
「俺はよく覚えてる。チンコ握られたとき、なんて細くて華奢な指なんだって……。冷えた指でそっと竿を握り、小首をかしげ、唇を押し付けて……。あー思い出す!」
「んー……! だめ、もう……! ぁん……!」

 実は私のときと同じである。私と初めてしたときも、「ゆきちゃん」は前戯で当然のようにペニスを咥えてくれた。私の場合はしかし、狼狽と緊張ですぐしぼんでしまい、気まずいままにフェラチオは終了した。結局この日は挿入にすら至らず、ようやく結ばれたのは数日後だった。二人の間でこの件はなかったことになり、以降ゆきは、十五年間「セックスに奥手な女性」を演じ続けることになる。
 Fとはもちろん違った。

「こんなふうにチンコにキスの雨……」
 チュッチュチュッチュ、何度も繰り返しキスを繰り返している。
「小さな口、柔らかい唇、温かい舌を駆使して、裏筋からカリから尿道へ……。キンタマにまでキスしてくれて……」
「幻滅させちゃったよね……あぁぁあ! Fくんそこ……気持ちいい、もっと突いて……!」
「逆に興奮したよ。クリスマスイブ、文学美少女に焦らされる夜……!」
「ねぇそのへんでやめよ? 恥ずかしいから! ぁん! そうそこ……奥まで突いて! 大好き!」
「会陰から亀頭まで、舌を押し当てつつつーっと舐めあげ、先っぽをチュッ……ペロペロ……チロチロ……」
「ぁああイク……! じんじんする……! イキそうなの、ぁあ! ぁあ! イクイク……!」
「何度か同じこと繰り返してたっぷり焦らされて……ついにパクっと亀頭を咥えてくれた」
「イっちゃう……! イっちゃいます……! ぁあああだめだめ、イクイクイク! イッちゃうぅぅ! ぁあああ!」


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