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小松原常務の道楽4(最終章)
【OL/お姉さん 官能小説】

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真紀子の決心-1

月曜日、出勤すると、会社内が、ちょっとざわついているのが分かった。

エレベーターに乗り込むと、すぐに真奈美がやって来た。

『ちょっといい?』
真奈美に、談話室に連れて行かれた、

『美紗がね、会社辞めちゃうみたい。』
『え、、寿退社?』

『ちがうの、、、これ、、、』
そう言って、真奈美はスマホの画面を真紀子に見せた。

そこには、あられもない姿の美紗が写っていた。
明らかにセックスをした直後と思われる写真である。

『こんな写真が、何枚もネット上に出回ってるみたい。』
『え?』
と、真紀子は絶句した。

どうやら、彼氏と揉めたか何かで、リベンジポルノ的に、写真を流されたようだ。
中には、M字開脚をしたものや、イツモツを咥えた写真まである。

こんな写真が出回ったら、会社には居られないと思う。

『こんな写真を流すなんて、酷い男! 最低だよね!』
と、真奈美は憤っている。

ひょっとして、札幌のカップル喫茶で一緒だった男だろうか。
だとしたら、美紗に挿入してた男?
それとも、フェラをさせてた男?

ただ、顔はよく見えなかったので、どうでもよいのだが。

事態の大きさに驚きを隠せないまま、小松原の部屋に入る。

たぶん美紗の件だろうと思うが、緊急の役員会議が行われているようで、小松原は不在だった。
昼近くになって、小松原が部屋に戻って来た。

『緒方美紗君のことは聞いたかい?』
『噂でちょっと耳にしました。』

『そうか、、彼女も大変だな、、』

『常務、土曜日のお申し出の件ですが、、、』
『うん、考えてくれたかい。』

『はい。私は、喜んで常務の奥さんになりたいと思います。』
それを聞いて、小松原は、心の底から、笑顔がこみ上げてきた。

それから数日かけて、小松原と真紀子は、これから先のことを話し合った。

まず、婚姻関係になるのに、一緒の職場はまずいので、真紀子は退職することになった。
その後、真紀子は、先月から美紗や真奈美に誘われていた、、グアム旅行に行くことにした。

真紀子にしてみれば、独身最後のケジメみたいなものであった。
ただ、結婚をすることは、周囲には、まだ話さないという結論に達した。

小松原と結婚するということになると、
「財産目当て」
とか、
「あんなオッサンと・・」
などと、真紀子が誹謗されかねない。

確かに、この年齢差では、みんなに祝福されて寿退社というのも、ちょっと微妙である。

よって、流れとしては、
退社→グアム旅行→引っ越し→真紀子の母親に報告→入籍→海外の教会で2人だけの結婚式
という感じになった。

本当であれば、たくさんの仲間に出席してもらって、披露宴をやって、祝福される、という結婚が一番良いに決まっている。

小松原との年齢差や、役員と秘書という立場など、いろんな条件が重なり、結婚のけの字も出さずに、真紀子は退社をする。

それを小松原は、本当に申し訳ないと感じている。

真紀子も、そんな小松原の思いを理解している。


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