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茂美
【学園物 官能小説】

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翌日-1

翌日、月曜日・・・

いつも通り学校へ登校する。茂美が下駄箱の所で立っていた。どうやら俺を待っていたようだ。

「おはよー!」
「おうっ、おはよう」

並んで教室へと向かう・・・

「昨日は楽しかったねっ!」
「ああ、でも楽しかったっていうより気持ち良かった・・・かな」
「もうっ!でも、わたしも・・・」
「あんな時間に返って怒られなかったか?特にお父さんとか・・・」
「ん、うん・・・大丈夫・・・だったよ」
「なんか歯切れが悪いな・・・本当か?」
「今日の帰り、一緒に帰ろ?その時に話すから・・・」
「おうっ」

それぞれの教室へ向かい別れる。

中休みに・・・騒動が起こった。

茂美の首筋にいくつものキスマークがあるのに気付いた男子連中が騒ぎだしたのだ!もちろん女子はすぐさま訳を聞き出そうする・・・

茂美はあっけらかんと答えたそうだ・・・

「ずっと、ずっと好きだった、イチロー君と付き合うことになって土日にいちゃいちゃしすぎちゃった!」

校内でもベスト5に入る人気者の川久保茂美の突然の交際宣言に付き合っていると名指しされた俺にはあちこちから羨望と冷たい視線が向けられた・・・

昼休み・・・

茂美が顔を出して手招きしている・・・

「ごめんね・・・なんか騒ぎになっちゃって・・・」
「大丈夫だよ・・・最初は何かと思ったけどな。明日になればいつも通りになるよ」
「うんっ!じゃあ、帰りは一緒だよ・・・図書室で待ってるから!」
「うん、わかった。じゃあ放課後な」

放課後・・・図書室へ入ると隅っこの机で茂美が待っていた。

「待った?」
「ううん・・・5分くらい前に来たばっかりだよ」
「じゃあ帰ろうか・・・」
「うん・・・」

途中までは自転車に二人乗りで、川沿いの道に出てひと気があまり無い道になったところで歩き出す・・・

「なんか昨日のこと聞いた時に歯切れが悪かったような感じだったけど?」
「うん・・・あのね・・・お父さんに怒られなかったかって言ったじゃない?」
「ああ、うん。大丈夫だったか?」」
「あのね、うちお父さんいないんだ・・・わたしが小5の時に死んじゃって・・・」
「・・・そうか・・・ごめん。知らなくて・・・」
「いいの、いいの・・・だからね全然家は大丈夫だったよ。お母さんはそういう事になるって分かってたし。ただ上のお姉ちゃんからは相当、根掘り葉掘り聞かれたけどね」
「そうか・・・まぁ怒られたりしなかったんだったら良かった」
「うん!」

そんなこんなで茂美と俺は仲良く付き合い始めたのだった・・・・


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