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少年凌辱
【ショタ 官能小説】

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少年凌辱-1

 日曜の昼下がり――窓から見える空は青く眩しく輝き、眼下に広がる街並みを明るく照らし出す。マリカは往来する車や人々を見るともなく眺めた。その喧騒はマリカの部屋には届かず、静かなクラシック音楽だけが室内に流れている。
「そろそろかしら……」
 壁の時計をちらりと見て、マリカは小さく独言る。弾む胸を抑えようと一つ深呼吸をした時、ポーン……と柔らかいチャイム音が鳴った。マリカの唇がわずかにほころぶ。
 
 モニターはマリカが待ち侘びていた可愛い訪問者の姿を映し出した。それは悄然とした表情の一人の少年。隠しきれない不安と緊張の色を瞳に浮かべ、様子を窺うようにカメラを見ては目をそらす仕草をせわしなく繰り返している。
 マリカは思わずクスリと笑い、通話ボタンを押した。
「いらっしゃい。待ってたわ」
 マリカの声に少年は一層緊張した様子を見せた。
「あ、あの、こんにちは……! えっと、僕……あの……」
 とりあえず挨拶はしてみたものの、それからどうすればいいのか分からないのだろう、言葉が続かない。
「今ドアを開けるわ。エレベーターで上がってきてくれる?」

*****

「良かったらどうぞ。口に合うといいけど」
 よく冷えた紅茶とケーキを少年の前に置き、マリカは腰を下ろした。解放的なリビングルームの中央、どっしりと構えるソファーに深く背中を預けて脚を組む。
 一方の少年は所在無げに浅く腰掛け縮こまっている。時折目をキョロキョロとさせながら室内を見回し、マリカと視線がぶつかると慌てて下を向いた。
「そんなに怖がらないで」
 マリカがいたずらっぽく笑って見せると、少年は焦ったように首を振る。
「こ、怖がってるとかじゃなくて……あのっ……」
「ふふ、冗談よ。もっと楽にして、ね?」
「は、はい……」
 からかわれたのだと気付いた少年は顔を赤らめ、冷えて白く曇ったグラスを口に運んだ。マリカはその可愛らしい唇を眺める。それはどことなく、熟す前の青く硬い果実を連想させた。
 コクリと喉を鳴らしてアイスティーを飲み、少年は小さく息をつく。少し緊張がほぐれてきたのだろうか。
「落ち着いた?」
 マリカの問いに、少年は目を伏せたまま控えめに頷いた。
「そう、良かった」
 マリカは艶めく髪を耳に掛ける。そのまましばらく黙って少年を見つめていると、沈黙に耐えかねたのか彼は意を決したように口を開いた。
「あ、あのっ……本当にすみませんでした……! ぼ、僕の不注意で、マリカさんの車に……傷が……」

 それは昨日の出来事だ。マリカはショッピングのついでにとある大型書店に立ち寄った。のんびりと店内を見て回り何冊かの本や雑誌類を買って出ると、マリカの車の傍らで途方に暮れた様子の少年と、その足元に倒れている自転車が目に入った。何事かと足早に近づくマリカと目が合い、少年は泣き出しそうな顔で俯いた。

 たどたどしいが、彼なりに精一杯謝意を伝えようとしているのがわかる。
 ――こんな内気で純粋そうな少年を、これから……。
 想像するだけでマリカの身体は熱くなり、早く早くと急かすように胸が高鳴った。思わず顔が緩みそうになるのを堪えながら、マリカは少年に問いかける。
「優斗君……だったかしら。ご両親にはきちんとお話ししたの?」
「……」
 優斗が誰にも相談できなかったのであろうことは、彼がたった一人でやってきた時点で明白だ。相談していれば確認の電話の一本もあったはずだし、付き添いもなしに息子一人をここまで来させたりしないだろう。
 これはマリカにとって完璧に望み通りの展開だった。もしも優斗が両親に話していればマリカの思惑は台無しになっていたところだが、彼はそれをしなかった。信仰心など持ち合わせていないが、今マリカは神に感謝すらしたいほど興奮していた。
 
 笑い出したい気持ちを噛み殺し、マリカは少年に追い討ちをかける。
「困ったわね。傷自体は大したことじゃないんだけど……こういうことはきちんとしておかないと、万が一何かがあったら後で面倒なことになるでしょう?」
 両親に連絡する気など初めから微塵もないが、ただいたいけな少年を完全に絡め捕るために努めて真面目な声で畳み掛ける。
「優斗君から言いにくいようなら、ご両親のご連絡先を私に教えてもらえない? こちらから直接お話しするわ」
 すると優斗は弾かれたように顔を上げた。
「そ、それは困ります! それだけは許して下さい……! 両親に知れたら……僕……っ」
 優斗は切迫した表情で懸命にマリカに懇願した。よほど両親に心配をかけたくないのか、それともよほど厳しく恐ろしい両親なのだろうか。
「お願いします……な、何でもしますから……両親にだけは……」
 その言葉に、マリカは少年が罠に掛かったことを確信した。


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