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【エッセイ/詩 その他小説】

藁の最初へ 藁 0 藁 2 藁の最後へ

-1

思春期妄想にやられていた
君はうっかりと私に
私は止めどなく君に
浅瀬で手を繋がれた

そうして仮初で居るには
強がりが過ぎた頃
引き摺られた悪影響が
繋いでいたのを手首に変えて

脈が疼く

もう少し、あと一歩で
撓むこともなく溺れることもなく
私たちは沈む
(ふたりきりで)
(互いの残響を抱えて)
(かなしいふりをして)
(それでさえ、)

ひとりになる


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