藁-1 思春期妄想にやられていた 君はうっかりと私に 私は止めどなく君に 浅瀬で手を繋がれた そうして仮初で居るには 強がりが過ぎた頃 引き摺られた悪影響が 繋いでいたのを手首に変えて 脈が疼く もう少し、あと一歩で 撓むこともなく溺れることもなく 私たちは沈む (ふたりきりで) (互いの残響を抱えて) (かなしいふりをして) (それでさえ、) ひとりになる