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香澄の本性
【寝とり/寝取られ 官能小説】

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女たちの暴走 夫婦交換-1

まだ若かったころ、露出プレイやレイプ願望に目覚めた香澄を一人、
夜の公園のベンチに置き去りにし、
通りすがりの男たちにレイプまがいに襲われているのを見て、
ペニスに触れることもなく射精してしまいそうになるくらいの快感を感じながらも、
雅和はそれを理性で抑え込むようにしてきた。

まだ20代の若く美しい身体全体に白濁液を浴びて、
見ず知らずの男のペニスに跨り、他の男たちのペニスを両手で握りしめ、
腰をくねらせながら交互に口元に運んでは咥え、
悦楽の境地に達したような満足感に溢れた香澄の顔が、
どこかしら自慢げに雅和を見つめていても、
雅和はどこかでまだ余裕を見せていたのだった。

それはある意味、雅和の虚勢でもあり、真実、余裕の表れでもあった。

実のところ、香澄に対してだけではなく、周りの誰に対しても、
誠実の塊のような男を演じながら、
雅和は性の部分においては、
若い頃からかなり特異な嗜好と行動の持ち主でもあったのだ。
もちろん、周りには悟られないように、その思いや行動は常に秘められたものだった。

香澄はそうした雅和の性癖と一致した女性だったのだ。

今、こうして、長い謹慎生活とも呼べる状態から解き放たれ、
淫乱そのものの、本来の自分を解放した香澄が今まで抑圧してきた以上に、
雅和は、自身の性に対する偏向した嗜好を抑圧してきたとも言えた。


結婚後、間もなくして授かった真奈美の誕生により、
夫婦には幸せな将来が訪れるものと確信していた。
しかし、雅和は真奈美の身体に棲みついた脳腫瘍という悪魔と、
その事実を妻である香澄にも告げることができないまま、
一人で戦ってきたのだ。

様々なことを自粛し始めた雅和に対して、
真奈美の病について何も知らない香澄は、
複数の男たちと関係を持つことを夫が公認していることを不思議に思いながらも、
歯止めが利かなくなった欲望のままに、
それこそ昼夜を問わず、場所も相手も選ばずに、
自由奔放に性の喜びを求め続けてきたのだった。


5年前、敏明の治療に真奈美が関わったことがきっかけで、
妻の香澄も真奈美の病気のことを知ることになった。

真奈美の病気とそう遠くはない死。
妻がその事実を知ったことで、ようやく耐えがたい悲しみを妻と共有できる。
雅和は一人で抱えてきた長い苦しみから解放されるはずだった。

しかし、香澄が受けた衝撃は雅和の予想をはるかに超え、
雅和は妻の苦しみまで背負わねばならない状況に追い込まれたのだ。

香澄は真奈美の笑顔を見ては陰で涙を流した。
結婚前も結婚後も、
夫が許すのをいいことに思うがままに性の快楽を追及してきた香澄は、
そのことこそが真奈美の病の原因だと一人決めつけ、セックスから距離を置いた。
いや、セックスに関わること全てを自分の生活から取り除いたのだ。


真奈美が明るく振舞えば振舞うほど、香澄の苦しみは大きくなった。
それをひたすら支え、励ましてきたのが雅和だった。


今日、敏明の症状が真奈美の献身的な治療によって完治したからと言って、
真奈美の病気が治ったわけでも将来への光が見えたわけでもない。
しかし、香澄と同様、雅和も、真奈美の存在する意味を改めて感じ、
その喜びによって、何か救われた思いになっていたのだ。


真奈美の病気が治るわけではない。
恐らくは成人を迎える前に、真奈美はその短い人生を終えることになるだろう。
それでも、敏明という一人の同級生の人生を救ったという事実は、
まさに、真奈美がこの世に存在したという、かけがえのない証拠となるのだ。
その思いが、香澄を、そして雅和を、
今まで知らず知らずのうちに自分たちの心や欲望を押さえつけてきた抑圧から、
解き放ってくれたのだ。


雅和が征爾の話を受け入れることができたのも、
そして紗理奈の誘いを受け入れたのも、
実は、真奈美の行為が報われたという達成感からくる開放感からだったかもしれない。
それはおそらく、妻の香澄も同じだったのだろう。

いや、そう思わなければ、
いくら生まれつきとも思える淫乱の血が香澄にも雅和自身にも流れていたとしても、
娘の愛する友達、敏明に抱かれ、
さらにはその父親とも身体を交えたり、
娘の愛する友達、敏明の姉に誘われるままに身体を交えたり。

そして今また、自分たちの愛する娘、真奈美の目の前で、
夫に見られながら征爾に抱かれ、
妻に見られながら麗子を抱くなどという状況を正当化できないというのも事実だった。


解放感。
それはある種の高揚感をもたらす。

雅和はもとより、香澄も、おそらくはそうした解放感と高揚感に翻弄されながら、
己の心の奥底にあった、互いの伴侶の目の前での寝取りや、
最愛の娘への近親相姦という、
背徳的な、非道徳的な、そして異常ともいえる行動へと流されていったのだろう。


流されている。
その自覚は、雅和には、確かにあった。
そして、おそらく、香澄にも、その自覚はあったはずだった。

しかし、二人とも、今はその流れに流されるままに流れていこうと思っていた。
自分が今までに背負ってきた抑圧のすべてから解放されようとしたのだ。


麗子の股間を舐め回す雅和の頭からも、
そして、敏明に腰を支えられながらエレベーターのように身体を上下させながら、
征爾のペニスに刺し貫かれている香澄の頭からも、
羞恥心や倫理観、世間体や道徳観などと言ったものは、すべて消えていた。


雅和と香澄。
二人の夫婦は、そして、真奈美の父親と母親は、
自らの意志で流れに身を任せることを選び、
今、理性と言う人間的な部分を捨て去った、
性に対する欲望を丸出しにした、獣のオスとメスになりきろうとしていたのだ。


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