女らしく【06】『姉と弟とオレ?』-1
「たっのしいぃぃぃ!!」
唸るマシーン!
おどける顔のデカい動物達。
あの催眠事件の翌日…
今日は大和のお姉さんである撫子さんの提案というか、ご命令により遊園地に来ています。
朝いきなり、
「遊園地に行こう!」
と撫子さんが唐突に提案された。
「………」
大和は無視を決め込んでいるらしい…
ポキン。
指が鳴る。
「いきなり過ぎるだろう!」
その音に反応した大和が叫ぶ。
「口答えするの?」
撫子さんの顔ににぱ〜っとした笑顔が張り付く。
もう清々し過ぎて、怖いくらいだ。
「………」
大和は凍り付いたように、再び無言になる。
「我輩は補修作業がアリマスカラ。ミリィ、詩乃手伝ってクダサイ…」
「ハイ!博士♪」
素直に返事をするミリィ。だが…
「私は関係ないでしょう!私はお姉様と甘い一時を過ごすの!」
待てぇ!何が楽しくて、お前と甘い一時を過ごさねばならんのだ!
「そう言ワズ、手伝ってくれたらコレあげマスヨ♪」
一枚の写真を手渡す博士。何だろアレ?
「こ、これは……お姉様のワンピース姿の写真……」
なっ!いつの間に!?
「かなりのレア物デスヨ〜♪それは前金デース!さらに終わったらもう一枚♪」
オレとオレの写真を見比べ、しばし悩んだ後。
「すみませんお姉様……私との甘い一時はまた今度に…」
今度もないけどな。
「じゃあ行きマスヨ!」
さっさと博士達は逃げるように立ち去っていった。
「…それより、行くの?行かないの?」
ポキン。
「行かせていただきます…」
行ってらっしゃい大和…
今日は奏もいないから、オレも博士達を手伝って……