女らしく【06】『姉と弟とオレ?』-6
「うひゃああああ!」
うわあ、効果絶大…
でも、そんな大和も可愛いよ♪
「マコト!やめてくれよ!!アレ?姉貴は?」
実家に帰ったみたい。だからオレ達も帰ろうぜ?
「何だ、見送りもしてないのに…全く…」
「いいお姉さんじゃないか♪」
途端に大和がギョッとした。
「……マコト、どうしたんだ!姉貴に何をされた!?」
「何にもされてねぇよ♪」
撫子さん、勇気をありがとうございました。お陰で大和をもっと好きになれました。
外に出て、ちょっと迷った後………右に行った。
「マコト、姉貴になんかされたら迷わず相談しろよ!何とか力になるから!!」
ありがとう、これからもよろしく大和…
学園寮に着き、扉を開ける。
「おかえり♪」
そこにいたのは黒髪の女性!
な、撫子さん!
大和は信じられないものを見たという顔をしている。
「実家に帰ったんじゃ…」
「やっぱり夏休み中、此所にいることにしたから♪学園側も許可済み♪」
「帰れぇええ!!」
大和の叫びは虚しく響きいた。
こうして、この夏は騒がしい日々が続いた。
ちなみに数日後、あの遊園地で食中毒騒ぎがあった。
事件と撫子さんの関わりについては何も分からない………
続く…