女らしく【06】『姉と弟とオレ?』-3
「ねぇ、マコトちゃん。学校での大和はどう?」
学校での大和……
「よく寝てますね」
それが一番思い出すな。
「やっぱり♪他には?」
「大和には、いつも助けてもらってます」
大和はいつも側にいてくれた。苦しいときも辛いときも…
「じゃあ、大和のどこに惚れた?」
いきなり、核心をつかれ動揺を隠せなかった。
「…えぇっ!お、オレは……あの…その…」
「マコトちゃんバレバレ♪」
オレってそんなに分かりやすいのか?
「あの…大和は…いつもオレの側にいてくれて…守ってくれて……そういうところが格好良くて…」
コレって惚気なのか?
でも…
「でも…最近思うんです…オレ…大和には相応しくないんじゃないかって…」
オレは大和のこと知ってるつもりだったのに…全然知らなかった…
「大丈夫♪アイツ、昔からマコトちゃんの話しかしないよ♪」
えっ!?冗談ですよね?
「本当だよ。マコトちゃんに殴られたとか、蹴られたとか♪」
ガクッ…
大和の中でオレのイメージはそんなのしかないのか……
「嘘♪でも、マコトちゃんと遊びに行って楽しかったとか、すごく嬉しそうに話すのは本当だよ。
少しジェラシーかな…」
…やっぱり撫子さんってそっち方面の……
「あっ…マコトちゃん誤解してない?安心して。大和には何にもしてないから」
でも…昨日は腕にギュッと抱きついてませんでした?
「ああやってからかうと面白いんだアイツ♪」
何だ…やっぱりオレの勘違いだったのか。
「マコトちゃんは大和のこと知らなくて悩んでるんだよね?」
はい…
「大丈夫♪そんなのはゆっくりと知っていけばいいんだから…私だってアイツの全てを知ってるわけじゃないんだしね」
そういうもんなんですか?
「焦らず、じっくりと。それが一番!でも遅過ぎないように。あっそうだ!いいこと教えてあげる♪」
何ですか?
「大和はね、大人しい娘より、マコトちゃんみたいに元気な娘のほうがタイプだから♪
私はマコトちゃんが義妹になるのを楽しみにしてるよ♪」
……そ、それはまさか、けっ…けっ…結婚もOKってこと…