女らしく【05】『彼女とお淑やかと変貌』-8
「ごめん…博士……オレが悪いのに…」
「…気にしないでクダサイ…データは取れましたから♪」
コイツ…それが狙いか!
心配して損した……
「マコト…理由は聞いた。博士の薬で変になってたんだろ?」
うん…まあ……
「それに朝のは彼女じゃなくて…姉貴だ……」
…嘘っ!……お前そんなこと一度も…
「紹介したくなかったんだよ…それにアイツは全然お淑やかじゃねえぞ!」
「誰が…お淑やかじゃねえって??」
「だから、俺の姉貴……!!!!!」
いつの間にか、扉の前に朝見た女の人が仁王立ちしていた。角を見せながら……
「あ、あ、姉貴…どうして此所に…今日は此所には来ないはずじゃ…」
「アンタは何時からそんなに偉くなったのかなぁ〜♪」
ニヤ〜という笑顔とポキポキなる指先に怯える大和。
何だか大和が小さく見える…
「あっ!皆さん初めまして♪大和の姉『撫子』でーす!ちなみにこの学園の卒業生♪勝手にあがらせてもらいました!」
本当に見掛けと性格が違う人……
ってことは全てオレの勘違い!!
「ええええぇぇええぇえええぇ!!!!!」
馬鹿だオレ……
一人で自己嫌悪に陥る。
「あっ!姉ちゃん今日此所に泊まるから♪」
「ええええぇぇええぇえええぇ!!!!!」
響き渡るオレと大和の絶叫……
続く…