和室-2
「……っ!んっ!んうーっ!んー!」
頭を前後左右に揺らして叫ぶ女。どうやら達したらしい。動かそうとする膝が自らの力によってギチギチと締め上げられている。痛くないのか……?
まぁ、そんなことはどうでもいいと、再び腰を動かす。
ブチュッ、グチュッ、ニチュッ――
「んう!うー!むうー――」
焦らされていただけあって中はいい具合だ。
中出しはしないように言われているから、そこは自制しなければならない。
グチュッ、グチッ、グチッ――
「んむ!むう、うう、――」
イっているような素振りを見せながら、汁を溢れさせ、震えたり、固まったりしているが、構わずに犯し続ける。
「むう、ん!うう、んぶ、――」
しかし、考えてみれば、この世に同じマンコというものは無いはずで、これもまた最初で最後の肉穴か。そう思うと、少しじっくりと味わうか、と抽送を緩める。
――――。
「……んう……むう……うー……」
女はどこか不満気だ。
目隠しを取って、自分が色男にいかに安く使われているか、知らしめてやりたい気持ちに駆られるが、流石にその禁忌は犯せない。
肉壁を味わうように、穴の下奥に向かってモノを差し込む。女の脚が揺れ、ギチッ、ギチッ、と縄がしなる。
今度は上を抉るように滑らせると、
「うー!うーうーっ!――」
という鳴き声と共に足先がパタパタと動いた。
普段からこれぐらい素直なら、俺だって女とよろしくやれるってのに……。
薄く苛立ちを覚え、ぐりぐりと壁を擦ってやると、徐々に女の顎が上がり、鳴き声を上げ、分かりやすく絶頂した。
「ふうっ!むうー!むーっ!」
俺の竿がそんなに気に入ったか。そんなに俺の子供を孕みたいか。……希望通りに孕ませてやる。
女の膝をこれでもかと体に押し付け、浮き上がった股に腰をバチンバチンと打ち付ける。
性急な射精の気配に、流石にまずいと思ったのか、
「うー!うー!」
と首を振る女。
が、反対に肉壁は精子を搾り取ろうと絡み付いてくる。この最高に矛盾した生き物に対する、形容し難い苛立ちを込めて、ベチンベチンと激しく打ち付けた。
出る――。
ビュッ
ビュルッ
ビュビュッ
間一髪で引き抜いた男根が派手に吐精し、「身だしなみ」ごと女の体を汚した。
ハァッ、ハッ、ハッ……。
後続がポトポトと腹に散らばる。
……ハァ……ハァ……。
女を見やると、あれだけ拒んでいたくせに、性懲りも無く痙攣している。よくもまぁ、これだけイき続けられるものだ……。
ハァ、ハァ……。
……ふー。
呼吸が落ち着いた頃、べとつくモノを自身で擦り上げ、尿道に残った精液を、割れ目周りに打ち捨てた。
モノと腰周りをティッシュで拭き取り、ズボンを上げ、帰り支度をする。
「さ、すっきりしたら精算よろしく」
番頭が言った。無言で金を渡す。
「まいどー」
にこにこと、この得意げな顔が嫌らしく、もうこれきりにしようといつも思うのだが。
はぁ……。
理不尽だ、と思いながら、生臭さで満ちた事後の部屋を後にした。