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Queen Celes
【二次創作 官能小説】

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Farewel l-6



ここでエドガーに話しかけていた男達はセリスの方を向き直り、
1人1人がセリスの前に片膝をついて差し出されたセリスの右手に口づけを行う。

セリスの傍らでエドガーが各人の来歴を簡単に紹介していく。

セリスも漸く彼等が、エドガーが王子時代に共にフィガロ城で学んだ学友達であり、
その大半が貴族出身だが世界崩壊の影響もあり、現在は数人を除き、世界各地で貴族とは無縁の生活――――――教師、軍人、商人等―――を送っているという。
以前セリスと関係を持った商人アウザー2世も含まれるという(今回は不在のようだ)


今回の祝宴を実質的な“同窓会”にしようと、世界に散らばる旧友達に招待状を出したのはエドガーの発案だったことも、ここでセリスは知ることになる。





セリスは次々と挨拶を終えていく学友達の視線を全身に感じていた。
視界の脇にいる1人は平静を装いつつ
じっとセリスに視線を外さない。
その反対側に立つ男はチラチラとセリスとエドガーに視線を動かしている。

その瞳の奥には、セリスにとってはお馴染みとなっている小さな欲望の焔がポッと灯っていた。

直接瞳を覗き込まなくても、
恐らく他の面々も同様だろうということは容易に察することができる。




(・・・・・・・・)




だが学友達の後ろに目立たないように立ち、周りから促されるような形で最後にセリスの前で片膝をついたエドガーの“恩師”の顔を見た瞬間、
セリスは今までの同窓生達とは違う瞳の色を見た。



「王妃セリス様にご挨拶いたします。今後ともお見知りおきを・・・・」



年齢は60代前半。
肩口まで垂れ下がる白髪が大半の金髪に白い肌。
背丈はセリスより頭半分ほど高い。
灰色の瞳を持っているが、口許には髭は生えていない。


身に纏う出で立ちはまさに“学者”“研究者”という言葉そのもの。
意図的と勘繰りたくなる文字通りの地味な灰色と茶色基調のローブを身に包んでいた。


顔のあちらこちらに皺が寄ってはいるものの、顔立ちそのものが童顔に属する為か、実際の年齢よりも何歳か若く見える。


かつてセリスと関係を持ったドマ国境の領主とほぼ同年代だが、彼が持つ肉体の頑健さはなく、余計な肉や脂肪がない分、長身にしてやや細身といったところだ。








(!!! ・・・・・・この人が)








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