Farewel l-31
「貴女の中に・・・私が・・・・包まれている」
「熱い・・・貴方が・・・・」
「貴女のお陰で私は・・・・こうしていられるだけで、悔いはない・・・・」
教授の告白はセリスの中にある種の感動と欲望の高まりを甦らせることになった。
「・・・・・でもここまできたら、最後まで・・・・・」
「ありがとうございます、セリス様・・・・・」
教授の両腕がセリスの腰付近に回り込み、その眼前で揺れていた形のよいセリスの乳房、なかんずく硬くなった乳首に男の唇が吸い付く。
「アッッ!!」
セリスも胸を弓なりに反らせて師匠の愛撫に応えた。
やがて1つになった2つの肉体が激しく上下に動き始める。
─────ズッ、ズッ、ズブッ、ズブッ・・・・・・
「あっあっ、アンッッあ!!」
─────ズブゥ、ズブッ、ズブッッ・・・
「オゥ・・・アッ・・・オオッ!!」
「これは・・・何という締め付け・・・・吸い上げられるような」
「んあっ、くはっ、アウッ・・・・」
「っっ・・・・・本当に、久しぶりだ・・・・・今まで忘れていた・・・・」
「あ・・・アウッ!!」
文字通り裸で絡み合う2つの肉体。
2人の声や吐息、そして肌と肌が擦れる音や草擦れの音が、人の気配のない林の中に響く。
(・・・・・これって)
夫の恩師の愛技に甘い声を上げながら
セリスはここで真下にいる恩師の瞳の変化に気づいた。
今の今まで浮かんでいた“哀しみの色”は消え、これまでセリスが何度も目にしてきたもの――――――――“欲望の焔”が瞳の奥に宿っていることを。
それはすなわち、セリスを求める想いそのもの――――――――