Farewel l-29
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―――――――チュン、チュンチュン・・
周りの木々の間から小鳥のさえずりが漏れ聞こえ、
暖かい日差しが木々の下の草の上にまで音もなく降り注いでいる。
普段都会の喧騒の中であっては絶対に聞き分けることができない小さな調べ。
それがはっきりと耳にできるところに、辺りがどれだけ人気のない静寂の中にあるのかが分かる。
───スルスル・・・シュル・・・・
自分の両足からショーツが音をたてて抜き去られ、
外気に露になった金色の繁みに教授の顔が触れた時、
セリスの白い裸体は仰向けの状態で上から覆い被さってくる教授の裸体の下にあった。
彼の下半身は下着含め全て師匠自身とセリスの手で取り去られており、
当のセリスの裸体からもブラジャーや装飾品も全て取り外され、
その決め細やかな肌を師匠の前に晒していた。
彼等の周囲の草の上には、
互いの衣服や装飾品が散らばり、
緑一色の空間を多彩な色で染め上げている。
――――――セリス自身は真上から下に伸びる教授の肉棒を口に含み、その両手を相手の太股に下から回し丹念な愛撫を続けている。
セリスの口の中では、老いを感じさせない熱と固さを帯びた肉棒がセリスの舌に絡めとられつつピクピクと震えている。
「んん・・・・ン・・・・」
一方で言葉を発せなくなったセリスも、
自分の下腹部、そして濡れそぼった金色の繁みを指で広げる教授の吐息を直接感じ思わず身震いしてしまう。
「可哀想に・・・・・こんなに溢れさせてしまって」
そう言いながら、教授の唇がセリスの繁みそのものに吸い付き、その分厚い舌が繁みを掻き分けセリスの“薔薇”の襞を押し広げていく。
その動作1つ1つに城の浴場では見せなかった彼の情熱があった。
「んんんっっっ!!!」
その感覚が電流のように脳髄を伝わり、セリスはくぐもった声をあげる。
――――――――ピチャピチャ・・・・・ピチャッッ
――――――――ヌチュ・・・ンチュクチュ
互いの唇が相手の秘所を愛撫していく。
とりわけ全身を本能に支配されたセリスには、
蜜を吸いとられ舌先に“薔薇”の中を蹂躙される快感が今まで以上に大きいものになっていた。
負けじと口の中の肉棒に舌を歯を合わせ刺激を与える。
それが教授の欲望を煽り、更なる愛撫に駆り立てるのだった。