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Queen Celes
【二次創作 官能小説】

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Farewel l-26

再びセリスが視線を正面に戻し、
先程とは居ずまいの変わらぬ教授を見る。
流石に教授の方も“告白”自体が恥ずかしかったのか、表情にやや恥じらいと揺れが感じられるのはセリスの深読みだろうか。




「それで・・・・今晩出港の船は、何時に?」


「・・・・・・20時には出ます」



「そうですか・・・・・・」



セリスは“告白”の中での彼の表情に甦ってきた生気を感じつつ、
船の出港まで5時間近くあることを確認し、心中で“ある決意”を固めていた。



(・・・・・・)





「・・・・行きましょうか」



「え・・・・・?」



「今度は黙っていなくならないでくださいね。ついてきてください」



セリスに促される形で教授も席を立つ。

どこへ、と聞く間もなく、先程までとはうってかわって教授は素直にセリスに従った。









(・・・・・・・)




人混みの中を縫うように街の入り口に向かうセリスと、
彼女の後を約10歩の距離を保ちながら見失わないように続く教授。







教授の告白がセリス自身をいつになく大胆にしたようだった。

これまでセリスが夫以外の男と対する時、
その大部分が男のペースに乗せられる形で進んでいた。


しかし今回、
セリスは教授の想いに応えようという“心意気”から、
自ら進んで行動している。

それが夫の恩師であっても。





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