Farewel l-21
「・・・・・・・・」
やがて2人の唇が銀色の細い糸を伸ばしつつゆっくりと離れていく。
ここで教授はおもむろに立ち上がると、自分の目の前で両膝をついていたセリスの腰に腕を回し軽々と抱き上けた。
そして目の前にある一回り大きい岩の上にセリスを座らせる。
ここでセリスの顔が教授より一段高い位置になった。
この間口づけを終えたばかりのセリスは抗うことなく、その身を教授に任せている。
これからはじまる展開に一抹の不安と期待を抱きながら。
「・・・・・・・」
教授はセリスの前に片膝をつくと、
美しくすらりと伸びた彼女の右脚を撫で、その甲に口付ける。
初めて経験する感触にセリスはビクッと反応する。
教授はそのまセリスの脚の親指を口に含み、舌を絡ませた。
「やっっ!!そんなとこ・・・ああッ!!」
驚きのあまり思わず声を出してしまってから、
身体をくねらせつつ目を瞑り唇を噛みしめ、
下から伝わってくる感覚に堪えようとするセリス。
だが言葉とは裏腹にセリスの身体は男の舌を求め震えた。
「そんな、汚いっっ・・・ああ!!」
セリスの制止も聞かず、教授は黙ってセリスの足指を親指から順に貪っていく。
セリスは全身にゆっくりと広がりつつある快感に身をよじった。
「ァ・・・・くぅ・・・」
耐えられなくなったセリスが肩を震わせて早くも小さく達しそうになると、その気配を察したのか、漸く教授は彼女の指を口から離した。
そして右足首に舌を這わせると、その舌はふくらはぎ、膝裏、太腿へ伝っていく。
「やっ・・・あぁ・・・はぁっっ!!」
セリスは両手を背後に添えて上体を支えつつ、いつしか前後左右に上体を支えつつ揺らせながら悦びの喘ぎをもらしていた。
乱れていく意識の中、セリスの両足が一瞬閉じられ、既に水気によって重くなり肌に密着していたショーツの布地がスルスルと引き下ろされていく。
やがて教授の舌がセリスの太腿を通過した時、
セリスの左足は大きく開かれた。