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Queen Celes
【二次創作 官能小説】

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Farewel l-10




セリス自身エドガーと結婚する直前には、歴代国王や王妃の肖像画を目にしており、
その中には無論先代のクリステールのものも含まれる。

肖像として遺るクリステールは、
白く柔らかい薄手のモスリンのドレスに身を包み、
セリスよりもやや長いが同じく波打つ金髪を腰まで垂らした状態で描かれていた。




頭には木の枝をあしらったティアラをつけ、手首には同様の腕輪をはめている。


王妃になった時期がセリスよりも若かったせいか、表情には幼さと一抹の憂いが浮かんでおり、
そして抱き締めればすぐにでも折れてしまいそうなたおやかさが肢体から伝わってくる。
戦士として鍛えられたセリスの無駄のない締まった肢体とは対照的だった。





(あの憂いの影に・・・想い人あり、か・・・・)





――――――――スス・・・・ス・・・・



頭の中でクリステールの姿見を思い起こしながら、ぼんやりと天井を見つめていたセリスの表情を伺いながら、

アウザーの左手が乱れたドレスの裾からはみ出ているセリスの右乳房の先端をつまみ、クリクリと指先で摘まみ捏ね回し始める。



「あ・・・・・」




胸先の刺激にセリスは思わず喘ぎ声を出し、その下腹部は再び熱と潤みを帯び始めた。



「もっとも、私の方は師の噂よりも“目の前の現実”にこそ愛着を覚えているがな・・・・・・」



チラリと壁にかけられたセリスの肖像画に視線を向けてから、アウザーはセリスの唇を奪いにかかる。


そんなアウザーに応えるように、
物思いを中断させて自らも相手の首に両腕を絡ませ、重なった唇越しに舌を絡ませるセリス。


「んん・・・・・・ン」




――――――ギシ、ギシギシッッ・・・・


クリステールに関する話題は、
それ以上進展することはなく、

セリス自身もそのことを忘れていたのだが――――――――――






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