梨花・アキラ・浩平の放課後 -梨花の部屋で-(2020/06/15)-2
と、そこへ、同級生の梨花が突然後ろから割って入ってきた。
「アキラと浩平くん、
何話してんの?」
「あ、梨花か。
別にいいじゃんか、先に帰ってよ。」
アキラがぶっきらぼうに言った。
「いやよ。
何のこと話してるのか、教えて。」
「もうっ、うるさいなー。
今日の保健の授業のことだよ。」
梨花は気が強くてしつこいことを知っているアキラは、
仕方なさそうに答えた。
「あ、もしかして、
射精のこと?」
梨花がずばり聞いてきた。
「・・・・うん、そう。」
アキラと浩平の頬が赤くなる。
「ふーん・・・。
で、射精がどうかしたの?」
梨花は恥ずかしさを全く見せずに聞いてくる。
「えっと・・・、
僕も浩平もまだ射精できなくて、
ちょっと心配で、話してた。」
アキラがやや下を向きながら答えた。
「へー・・・。
男の子ってそんなことが気になるんだ・・・。
先生は『人によって違うから、
気にしなくていい』って言ってたよね?」
梨花はアキラと浩平の二人の顔を見ながら真顔で聞いた。
「そうなんだけどさ・・・、
やっぱり気になるんだよ。
梨花は女の子だから分からないんだよ。」
アキラが少し口をとがらせながら言った。