気づきの夜-4
「あっ…!!ああんっ…!!やぁっっ、すごいっっ!!…きもちぃのっっ…!!」
動かす度に更なる快感が私を襲う。
力が入らなくなる私の腰を慶介が支える。
「亜紀、イキっ放しじゃない?
やらしい…。すっごい興奮するんだけど」
ニヤリとしながら私を見上げ、下から突き上げる。
「あああっっ…!!」
私の感じるポイントを的確に突いてくる。
リズミカルな動きに翻弄され、何も考えられなくなる。
伸ばした手に慶介が指を絡める。
「やあぁあっっ…!!もうダメっっ…」
「はっ…あきっ…!」
慶介の上で踊るように乱れる。
「あああっっ!!…イッちゃううぅっっ…!!」
「ああっ…!!」
2人で絡めあった指に力がこもる。
登りつめ、そのまま私は慶介の体に倒れこんだ。
ぐったりしている私を慶介が抱き寄せる。
「大丈夫?やっぱり激しくし過ぎたかな」
「大丈夫…」
心配そうな慶介に笑みを向ける。
「疲れたけどね。だからこのまま寝てもいい?」
「…うん、ゆっくり休んで」
その言葉に、目を閉じる。
「慶介…いつもより感じたのはね、多分…」
言葉を続けようと思ったけど、出てこない。
そのまますうっと眠りに入ってしまう。
そう。
感じたのは多分、気持ちが入っているから。
慶介の体だけじゃなくて、心も求め出したから。
私が側で慶介を支えたい。
他の人じゃなくて、私が。
私はきっと慶介が好き。
好きなんだ…。
慶介の体温を感じながら、私は眠りにつく。
自覚した恋心を抱えて。