交際-1
「結構美味しかったですよね?それに値段も手ごろだったし」
という高杉に
「う〜ん…どうだろう…この場所と立地の雰囲気代を差し引いたらあんなもんじゃない??」
エレベータを降り、ホテルの部屋に入りながら言うと
「亜沙美さんは相変わらず辛口だな」
「そうそう、性格悪いので早めに見切りをつけた方がいいんじゃないですか??」
「そんなこと言って…離すもんか…」
ドアを閉めながら高杉は私を後ろから抱きしめてきた…
夏休みがひと段落ついた9月の平日、私と高杉は佐賀にある小さな島のリゾートホテルにいた。
午前中について、早めのランチをとって夕方まで一緒に過ごす、これが二人のデートのルーティンになっていた。
4月から付き合いをはじめ、最初の一カ月くらいは、盛りのついた学生カップルのように3日と空けずに会っていたが
今は月2,3回程度の逢瀬を続けている。
私を軽々とお姫様抱っこした高杉は大事そうにベッドに連れて行き、ゆっくりと覆いかぶさってくる。
ベッドに倒れ込みながら抱き合い、唇を重ねる。
しばらく抱き合いながらキスした後、立ち上がった私は「先にシャワー行くね」
そう言ってバスルームに入っていった。
ワンピースを脱いで下着を脱ぐと既に潤い、糸を引いている…
シャワーを下腹部に充てるともうすでに熱く疼いている…
高杉とは肌の相性が良いようで身体に触れられるたびにゾクゾクしてしまう…
それは初めて身体を重ねた時からずっと続いていて、さっきもキスをされながら私はジュンジュンしていた…。
シャワーで身体を清めて、バスタオルを身体に巻いてバスルームのドアを開けると高杉がいた。
さっきと同じように私を抱きかかえた高杉はベッドに運んだ後、急ぐようにシャワーに消えていった。