田中家(1998年頃のいつか)-4
だんだんと浩平の息づかいが荒くなってきた。
しごくピッチも上がってきている。
浩平はいつも亀頭にティッシュをかぶせ、
その中に射精をしていた。
「もうそろそろね。
ティッシュを持ってくるわ。」
香織が気を利かせてティッシュを取りに行こうとした。
「あ、いいんだ。」
浩平が制した。
「どうして?」
香織が怪訝な顔をする。
「今日は飛ばしたいんだ。」
浩平は画面から視線を香織に移すと、ニコッとした。
「そうなの・・・。
いいわ。
思いっきり飛ばしていいわよ。」
香織もニコッと応じた。
「ありがとう、そうするね。」
浩平は猛然とフィニッシュへと向かっていった。
* * *