露出自粛 その1-1
皆様、大変ご無沙汰しております。
元女子高生、石原サクミでございます。
元女子高生、という肩書を使わねばならない理由。
はっきり申し上げまして、わたくし、大学受験を失敗いたしました。
夜中に露出などして、街の中を徘徊していたのが原因、
などとは全く思ってはいないのではありますが、
結果的には、
予備校に通うか、それとも専門学校に行くかなどという選択を迫られたころに、
今回の、そう、コロコロナノナノ騒動でございます。
結局、卒業前の教室露出が行えなかったどころか、いきなりの休校。
卒業式中止。そしてあの忌まわしい外出自粛。
親友たちと、きちんとお別れもできないままの卒業。
代表者が卒業証書を受け取るのを、
わたくしたちは、タブレットで見ていただけの卒業式となりました。
それからは長い長い春休み。
卒業旅行も中止。
わたしなりに計画していた高校卒業記念露出プロジェクトも中止を余儀なくされました。
いわゆる、自粛でございます。
「3密」を避けるということで、
通学電車内や映画館、スポーツ観戦中の露出など、
イベントやゲーム自体が中止、
あるいは無観客試合などで、
計画していたそのほとんどが実施不可能となりました。
また、人通りが極端に減ったことで、
歩道橋や駅での露出などもなかなか難しい状況に。
人気の減った場所での露出はあまりにも目立ちすぎてしまいます。
渋谷のスクランブル交差点などで行おうものなら、間違いなく全国放送。
「見えそうで見えない」「見られそうで見せない」という、
わたくしの露出ポリシーに反する行為となるのは明らかでございます。
そうは言うものの、毎日毎日自室に閉じこもりきりの日々。
自室では常時全裸でいるものの、あくまでも部屋の中だけでの話。
わたくしの露出の虫が夜ごと泣くのでございます。
しかし、家庭内露出の危険度はより高まりました。
そうです。在宅勤務&テレワーク。
ただでさえ露出する意味のない場所で露出をし、万が一にも発覚してしまった場合、
受験に失敗して自暴自棄になったとか、外出自粛によるノイローゼとか、
そうした理由をつけられ、
家族中から白い目で見られるのはたまりません。
ああ、どこか露出に最適の場所はないだろうか。
わたくしは夜な夜な考えたのでございます。
そうだ!
ひらめきました!!
それはわたくしが3月まで通っていた高校の校舎であります。
もちろん現在学校の方は休校中。
部活動なども当然自粛中でありますから、昼間学校にいるのは先生方のみ。
それも、普段よりは相当手薄なことが予想されます。
リモート授業なるものの行われているようではありますが、
そうなればさらに先生方の動きは特定の場所に限られているはず。
わたくし、在学中に、いろいろな特別教室や出入り口の合いかぎを、
密かに手に入れておりまて、学校内のいろいろな場所で、
いろいろなことをして楽しんでいたこともあったのでございます。
しかし、露出に関しては、進学先が決まるまでは、
と、控えていた矢先の休校、卒業式中止でございます。
今こそが、そのチャンスなのではないだろうか。
幸い、気候も良くなり、夜中でもさほど気温は下がりません。
一度校舎内に入ってしまえばこっちのもの!
わたくしはいてもたってもいられずに、
高校時代に通学に使っていたバッグを取り出し、
2,3日分の着替えや寝袋を放り込み、
近くのコンビニで食料を買い占めにならぬ程度に買い込み、
ガラガラの電車に乗って母校へと出かけたのでございます。
今どきの学校は外部からの不法侵入に備えて、
大概のドアや窓にはセキュリティーが施されております。
そうです。大概のドアや窓には、です。
どこの世界にも、抜け穴や盲点はあるもので、
我が母校もその例外ではありませんでした。
あ、もっとも、この事実を知っているのは、
学校内でもごく少数の、限られた人物だけであります。
わたくし、在学中には実は保健室登校をしていた時期がありまして。
養護の先生とはかなり親密な関係だったのでございます。
そうです。その養護の先生と、いわゆるレズの関係だったのでございます。
(あ、わたくし、いわゆる二刀流。男の方とはもちろん、女同士もОK!
更に露出癖の変態女子高生でございました。)
で、その先生も、わたくしと愛し合うために、
放課後、よくわたくしを教育相談、健康相談と言う名目で、
保健室に呼びつけたのでございます。
課業中に呼び出されたり、わたくし自ら月図寝ていくこともございましたが、
一度帰宅したわたくしが改めて登校し、と言うような場合に備え、
先生方の目に触れることなく、わたくしが直接保健室へ行けるよう、
裏庭に面したドアのカギをわたくしにくれたのでございます。
そのドアは、緊急時に生徒を救急搬送するときなどに使うドアらしく、
セキュリティーがつけられておりませんでした。
まあ、もっとも、それは名目上のことで、
その実、養護の先生が誰に気兼ねすることなく、
女生徒や時には男子生徒、あるいは男性教師を連れ込むための、
秘密のドアだったのでございます。
あ、ちなみにこの養護の先生は、男の方も、女の方もОKだけでなく、
露出はもちろん、複数プレイからSМまで。
噂ではスカトロプレイに興じることもあるとかないとか、
もちろんわたくしは、在学中には在校生としての節度をわきまえておりました。
そのことだけご報告させていただきます。
当時、わたくしはそこから保健室へ入り、
養護教諭と保健室のベッドで甘く濃密な時間を過ごし、
時には一夜を明かすこともあったのでございます。