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首領妻犯り【どんづまヤり】
【熟女/人妻 官能小説】

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引き抜きの交渉、お断りします-3

「少し考えさせて下さい」
 それだけ言って大谷たちを帰らせた朱代は、憂いを吹き飛ばすつもりでストックしたあった酒を飲んだ。
 いつの間にか浪子が側にいて、乱れた浴衣姿で相伴に預かっていた。
「お義姉さん、ダメよぉ。あたしらをこんなエッチ大好き本能に目覚めさせてくれた梶谷を裏切るなんて。あいつのおかげであたしら、こんなにおチンポ大好きな本当の自分を目覚めさせることが出来たんだからねっ!」
「そんなこと言って、浪子ちゃん……わたしが高額ギャラの大物になるのが気に喰わないんじゃなくて?」
「うっ……!」
 単純な浪子は、図星を言い当てられて返す言葉もないようだった。
 朱代はくすくす笑い、浪子の隣に座ってその肩を抱き寄せた。
「心配しないで。お金で転ぶわたしじゃないから」
「お義姉さん……」
 朱代の胸に顔をうずめて浪子は目を潤ませた。
「でも……お義姉さんのほうが美人だし性格いいし。もしお義姉さんが大谷の話に乗りたいのなら、わたしが止める筋合いないよね……」
「何言ってんのよ。浪子ちゃんのほうが顔も身体も素敵で、可愛いわよ」
 拗ねる浪子がまるで実妹のように愛しく思えて、微笑ましかった。

 一応、大谷から話があったことは梶谷の耳に入れておかねばならない。
 水面下で移籍に動くなどとは、筋を重んじる朱代にとって良心が許さない。
 梶谷が妻・由梨絵の裏切りを知っているかどうかも、確かめたかった。
 AVデビューこのかた生活が苦しくなり、豪勢な着物類はことごとく売り払ってしまった朱代である。外出するときも、ありふれた主婦にしか見えない質素ないでたちであった。

「所帯じみた姿も色っぽくてそそりますねえ」
 事務所を訪れた朱代に、好色な眼差しを這わせる梶谷であった。
 撮影とは別口でこのまま梶谷と熱い交尾に突入したい衝動をおぼえる朱代だったが、淫心を制して懸念事項を伝えた。
「な、何だと? 由梨絵のやつが、大谷のオヤジと……」
 寝耳に水だったのか、取り乱す梶谷だ。
「あいつ、最近家を空けることが多いと思ったら……」
「もしかしたら、大谷のところで既に撮影とかも済ませてるのかもしれないわね」
「姐さんはまさか、大谷んとこに寝返る気じゃねえよな」
 額に青筋を浮かべた梶谷が、朱代に迫って肩を掴んだ。
「そんな気ならここに来るはずないじゃない……」
 梶谷の握力の強さに、朱代は痛みを感じるとともに甘美な悦びをおぼえた。
 先日の撮影時、梶谷から受けた恋慕の告白を思い出し、雌芯が疼いた。
「姐さん、大谷のオヤジがどんな魂胆でいるのか知らねえが、俺は姐さんを手放すつもりはねえ」
「わたしも梶谷のところから抜ける気はないわ」
 どちらからともなく唇を合わせ、濃厚な接吻が始まった。


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