【中編】講習と実技試験-3
さて、そろそろ誰か気付かないだろうか。手やハンカチで押さえていたとはいえ、マリンカは結構声を出していたから外に聞こえてもおかしくはない。
「…………」
俺は耳を澄ませ、トイレの外の様子をうかがった。まだ誰かが近づいて来る様子はない。今のところ誰も気付いていないようだ。
仕方がない。次のステップで時間を稼ぐか。
俺はズボンのチャックを開けて、中からペニスを取り出した。ずっとマリンカのデカ乳を弄っていたせいで、既に半勃起状態になっている。
「あああぁ……本物のオチンポです……」
いつの間にか意識を取り戻し、ハンカチを口から外していたマリンカがペニスを凝視していた。もしかして、あまり見たことが無いのだろうか。
それはそうと、俺は一計を案じ、マリンカにペニスを突き出して言った。
「どうだマリンカ。賭けをしないか?」
「賭け、ですかぁ?」
「そうだ。お前男のチンコしゃぶったことあるか?」
俺が尋ねると、マリンカは首を左右に振った。
「私、キスもしたことないです……」
「え……?」
さすがに意外だった。このレベルの美少女でも、そういうことがあるのか。
「それで、賭けって何ですかぁ?」
「あ、ああ……今からお前がこいつをしゃぶるんだ。もしフル勃起するまでに助けが来たらお前の勝ちだ。レイプは中止してやる。でも、助けが来る前にフル勃起したら、容赦なくお前のマンコにぶち込んで射精してやる。どうだ?」
「ふーん……もし受けなかったらどうなるんですかぁ?」
「受けないなら、今すぐ手コキでフル勃起させてぶち込む。受けるかどうか、少しぐらい考えさせてやってもいいぞ」
「うーん……」
マリンカは思案し始めた。俺は何も言わずに、彼女の次の反応を待つ。長考するならするで、別に問題はない。
だが、マリンカの決断は意外に早かった。
「じゃあ、やります……」
「そ、そうか……分かった」
俺は頷いた。キスも未経験の状態で男のペニスをしゃぶらされるなど相当の屈辱だろうが、膣にぶち込まれるよりはマシと割り切ったか。
まあいい。この状況ならしゃぶると言ってもできるだけ手を抜くだろう。どんなに遅くとも閉店時間までフル勃起せずに時間が過ぎ去れば必然的に見つかるわけで、最後まで進まずに未遂で終わるのは決まったようなものだ。
「じゃ、始めますよぉ」
「あ、ああ……」
マリンカは両手でペニスの根元を握り、亀頭に赤い唇を近づけた。続いて口を大きく開き、ペニスを口内に迎え入れた。
「あむうっ……」
「……ど、どうだ? 初めてのチンポの味は?」
「んっ、んっ……」
マリンカは何も答えず、顔を前後させた。唇に亀頭がしごかれる。初めてのフェラチオのはずだが、妙にうまいような気がした。だんだん気持ちよくなってくる。
ジュポッ、ジュポッ、ジュポッ、ジュポッ……
「ううっ……ど、どうだ? こんな場所で男のチンポをしゃぶらされる気分は……?」
「んんんっ……」
マリンカはこれも無視して、今度は舌で亀頭を舐め回し始めた。
ピチャ……ピチャピチャ……ピチャ……
何としたことか、尖った舌先が次々と的確な場所をえぐってくる。適当にやっているのが、たまたま正解になってしまっているのか。これでは……
「うう……ちょっと待っ……」
「あっ……」
自分の失敗に気付いたのか、マリンカはしゃぶるのを止めた。だが、時既に遅く、俺のペニスは隆々とそそり立ってしまっていた。
「そ、そんなぁ……私、なるべく気持ち良くないようにしようとしてたのに……」
絶望の表情を浮かべるマリンカ。当てが外れたのはこちらも同じだった。だが、まだ実際に挿入した訳ではない。少しでも先送りにしようと、俺はマリンカに話しかけた。
「残念だったな……処女喪失決定だ……」
「うううう……」
「立て」
力ずくで性交の体勢に持って行くことはせず、俺はあえてマリンカに命令する形式にした。言うまでも無く、彼女が簡単に従わなければ時間稼ぎになると期待したからだ。だが、もう諦めてしまっているのか、マリンカはふらつきながらもあっさり立ち上がった。
「た、立ちましたぁ……」
「じゃ、じゃあ今度はショーツを脱げ……」
「は、はいぃ……」
マリンカは自らスカートをまくった。見ると股間から膝まで、おびただしい量の粘液が垂れている。ショーツは染みができているというより大部分がぐしょ濡れになっており、乾いているところの方が少なかった。
(ここまで濡れるものなのか……)
半ば呆れながら見ていると、マリンカはショーツを下ろして足を抜いた。ほとんど毛の無い生殖器が露出し、目に飛び込んで来る。