紗季と和也 -その後の2人の関係-(2020/05/03)-14
紗季は和也の態度を見て、優しく微笑んだ。
「分かってくれればいいの。
じゃあ、改めて別のことを聞くわね。
ねえ、和也くん、このファイルは何に使ってるの?」
「う、うん。
えっと・・・。
そ、それは・・・・。」
「・・・それは?」
紗季が聞き返す。
「お、お・・・、
・・・・・・おな・・・・おな・・・・。」
和也が言葉を詰まらせる。
「オナニー、でしょ?」
紗季がずばりと言った。
和也の顔が真っ赤になる。
紗季は優しい口調で和也に話しかけた。
「和也くん、いいのよ。
中学生なんだし、オナニーするのはフツーよ。
オナニーしていいの。」
「そ、そう?」
和也の表情が和らぐ。
「ええ、そうよ。
あのね、和也くん。
私がお願いしたいのはね・・・、
私の写真を隠れて使わないで欲しいってこと。」
「ご、ごめんなさい。
もう使わないようにするから・・・・。」
和也は泣きそうな表情で謝ってきた。
* * *