紗季と和也 -その後の2人の関係-(2020/05/03)-13
「じゃあ、聞くわね。
和也くんは、このファイルをよく見てるの?」
「え?
そ、そんなことないかな・・・。
たまに、パラパラって見るくらい。」
和也の目が泳ぎ始めた。
「ふ〜ん。
そうなんだ。
たまに・・・・、なのね?」
「・・・・・・・うん。」
和也の声が小さくなる。
紗季は和也の様子をじっと見てから話しかけた。
「和也くん、
この用紙を見て欲しいんだけど・・・。」
紗季は、和也が昨夜もオナニーに使っていたあの用紙を
取り出して広げ、和也に見せた。
「あ!
そ、それは・・・。」
和也は狼狽し始めた。
「和也くん、あのね。
この写真のね・・・、
所々にシミが付いてるんだけど・・・、
これ・・・・、何かしら?
私の顔とか胸とか。
和也くん、ねえ、見える?
ほら、こことか、ここよ。
あ、ここにもあるわ。」
紗季は白くて綺麗な指先で、精液の跡を指し示していった。
和也の動揺が大きくなった。
「あ、そ、それは・・・、
えっと・・・・、
む、麦茶をこぼしちゃって・・・。」
「和也くん、ウソはやめて。」
紗季がピシャリと言った。
和也は紗季の言葉にビクッとして、
慌てて下を向いた。
「和也くん、
さっき、私、言ったわよね?
本当のことを話してくれるのなら、
怒らないって。」
「・・・・うん。
・・・紗季叔母さん、ごめんなさい。」
和也は神妙に謝ってきた。
* * *